2006Jリーグ ディビジョン1 第21節
大分トリニータ VS 浦和レッズ
06.8.30
ついに来ました正念場、ここのところ5試合負けなしながら前節、前々節と引き分け、そろそろ勝ち点3を取らねば目標の4位も遠のくという試合。しかも相手は首位浦和。
チケットは完売のカテゴリーが相次ぎ、いったいどれくらいの浦和サポさんが押し寄せるんだ、いや地元の代表見たさ組も多いぞ、の27843人。
入りましたねえ。
さすが浦和サポの脅威、アウェイゴール裏の密集、なんとメインアウェイ側は赤ユニが占拠。バックのアウェイ側にも赤いユニがちらほらいるではないか。

きゃー、タツヤ、おお、あれが闘莉王かあ、ワシントンでっけー。
福岡、宮崎、熊本・・・九州各県ナンバーの赤いお客さんを乗せたクルマも目に付いた。しかもしかも普段はトリニータの試合に来ないくせに、浦和見たさ、代表見たさにやってきた大分んしもいっぱいいるだろ。
ん、もうここはトリニータのかっこよさを見せつけて、九州人ならトリニータだろっ、って思わせなきゃ。
きゃー、タツヤじゃないぞ、これからはツカサだぞ、と乗り換えさせなきゃ。

浦和のような全国区のチームが九州各県からサポを引き寄せてるのを見ると、大分も「大分のチームだから」という地元意識のサポが大半のチームから、次のステップへ進まなければならないことを痛感する。大分のサッカーが好きだから、大分の選手がかっこいいから、大分には縁はないけど大分サポです。シャムスカサッカーは全国にそういうサポを増やしていける魅力を持っていると思う。
写真左:感触を確かめるためか、ゆっくりとピッチ内を歩く梅崎
写真右:ローソンデーってことで、ボールボーイの紹介もローソンの制服でいらっしゃいませ。浦和サポから見れば、まったりかもしれないが、これはこれで大分仕様、いいんじゃない。
アウェイ新潟戦のおみやげをもらいました。なぜか代表の勝ちの種も。これで勝つぞ〜。
試合の入り方、ってのがここんとこのトリニータの課題。
ところがところが浦和の疲れもあるのか、がんがんトリニータペースでゲームは進む。え、これでいいの?ってかんじ。ボールの寄せや、走りも大分が勝っている。
相手選手に囲まれてもパスの出し所はきちんとある。選手と選手の距離感がいい。
早い時間帯に高松が先制。倒れて寝ころんだ状態でもゴールにねじ込む。これぞ高松。
章太が思い切りよくペナルティエリア奥深くまで持ち込んだところで勝負ありですね。この場面だけでなく、章太はめいっぱい勝負に出ていた。これも自信のなせるわざ。あ、でもあの決定的なヘッドは決めてほしかったけどね。
ずっと攻め続けていられるわけはない。必ず浦和の時間帯がくる。そこをどう乗り切るかだ、なんて思いつつも田中はオフサイドの山を築き、ワシントンはぴったりマーク、小野は精彩を欠き、三都主は消えている。浦和の前半シュート0は驚き。
「ああ、幸せすぎて怖い」なんてヘタレなドラマのセリフが聞こえてきそうな完全に大分が支配した前半。このままでいくわけはない、と気持ちを引き締める。
2点目の高橋のワンツーからのシュートは豪快爽快。さすがFWと思わせる。
確かに鈴木が倒れていたのでプレーを切るかなと思ったけれど、審判が止めたわけでもない。浦和側からすれば不満もあろうけど、大分が逆の立場だったらやはり最後まで集中を切らすべきではないと思わざるを得ない。
闘莉王が激しく抗議し、かっかしてしばらく前線にあがったまま戻って来なくなってたけど、それこそ相手の思うつぼ。
そして浦和の時間は来た。なんとかかんとかやっとこさしのぎ、カウンターでチャンスを重ねる。でもちょっとチャンスつぶしすぎ。1回は決めてよ、ってね。
深谷がワシントンにかわされゴールを奪われ、トゥーリオは2枚目のイエローで退場。祈るような時間が続く。
西山が浦和のチャンスの芽を摘み、ラファエルが・・・おい、遅いよ、打てよ、なんでパスなんだ、と不満を残すが、歓喜の勝利。
首位浦和を撃破!
いくら浦和の選手が代表やら何やらで疲労困憊、動けなかったとは言え、関係ない。
この勝ち点3は大きいぞ。うーん、よくやったああ。
よくやったー 心地よく帰途につく
ゴール裏に掲げられた色とりどりのゲーフラ。そこには「代表」を待望するものががたくさん見られる。西川、高松、松橋のアジア杯予備登録。梅崎、福元(森重も、ね)の年代別代表。
大分を支えるのは彼ら、若い世代である。彼らから代表選手が出るようになったとき、大分は必ず最盛期を迎える。「優勝」という言葉を臆面もなく口に出来るようになる。
そしてその第一歩を踏み出すカウントダウンの試合が、この浦和戦になることを願う。
(翌日の代表発表で西川が選出される可能性が高い、らしい)
追記:えー、なんと西川のみならずU-19代表の梅崎までもが飛び級で代表招集らしいです。ひぇーーーーー。すごい。
<試合データ ニッカンスポーツ>

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reported by miyashu
風に吹かれて