第85回天皇杯全日本サッカー選手権大会 4回戦
 大分トリニータ VS 東京ヴェルディ1969
2005.11.3
優勝を目指す、というなんとも頼もしくてかっこいいシャムスカコメントにとろーりとろけそうな天皇杯。ブラジル2部リーグをカップ戦で優勝に導いた実績があるから、ちょっと本気で信じてみましょう。もしかして正月は国立かぁ。(と、半ば本気で考えてたりして・・・)
少ないとは思ったけど、駐車場もすいすい、ちょっと拍子抜け。チケットをもぎってすぐサッカー少年の持つパンフレットを買う。写真もカラーですよ〜、全チーム載ってますよ〜、ともともとないアピールポイントを無理やりに捻出してたどたどしく売って回る少年たち。がんばれよー。
さて、天皇杯であるからしてリーグ戦とは勝手が違う。派手な演出もないし、試合前も淡々と時間が過ぎていくのみ。そういうのもなんだかかえって新鮮で心地よい。
メンバー紹介もホームアウェイ関係なく同じように淡々と。選手入場、ん、なんか久しぶりだ選手の入ってくるの見るの、と思ったらそれはビッグフラッグがないからだった。いつもはビッグフラッグの下で視界が開けたと思ったらもう選手はピッチ上に散っているもんなあ。
どうも無意識のうちに楽勝、と踏んでいる。いかん、いかん、サッカーにそんなことはない。と戒めつつも最近の両チームのできを考えると、勝たないわけがない、なんて。
選手も無意識のうちに自信が過ぎていたのではないだろうか。過信は命取りにしかならない。キックオフからいつものプレスにパス回し。ペースを握って、あとは点を取るだけという入り方にさらに油断が生まれたのか。
エディ(ずっと勝手にエジ、と略していたけど、どうもエディの方がいいみたい)のバーを叩くシュートでさらに自分の気持ちはゆるんだ。
カウンターからワシントンがキープ。ワシントンへの警戒が守備バランスを崩したのか、ワシントンへ守備陣が寄せる間にできた広大なスペースへ走り込む平野。パスを出した時点でもう失点は確定した。2点目の失点もワシントンのキープに寄ってしまったDFとゴール前の無人地帯で失点。シュートを打つだけではないワシントンの使い方は今後のヴェルディに大きな収穫となったのではないだろうか。
ヴェルディはこの試合、気迫が違った。寄せる、奪う、走る。ことごとくトリニータを上回った。フィニッシュにいけない。その前にボールを奪われる。カウンターを受ける。本当に「ぬるい」プレーをトリニータはしてしまった。
腰痛の高松に代わって先発した山崎は、どうもかみあわない感じ。気持ちばかりが先走る。梅田の深い切り込みから1点をあげたが、これはもう梅田があそこまでもっていった時点で勝負あり。梅田の得点のようなもの。次はフィットするかな。期待。
1−2でリードされ後半。怒涛の強さを見せたのは、シャムスカの絶妙の交代。千葉戦同様、DFを下げFWを投入。登録上のシステムでいくと、2バック、3トップとなる。
超攻撃的システム、サイド攻撃の活性化で完全にトリニータペースに持ち込む。
3点目のマグノへのパスと、マグノの飛び出しは気持ちよかった。もう痛快としかいいようがない。GKとの1対1もきっちり決める。
ゲーム内容は悪くても勝てる。なんてすごいチームになったんだろう。シャムスカの流れを読んだ采配も素晴らしいが、あきらめずチャンスを逃さず決めたチームも素晴らしい。
なんか本当にこの先が楽しみになってきた。こ、こくりつ、なんてつぶやいてみてもいいかな。何はともあれ12月10日まではトリニータの試合を見られることになった。(TV放送、きっとあるよね。)

勝利をたたえるゴール裏
<試合データ トリニータオフィシャル>
一緒に闘おうぜ誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
la la la la  la la la la la・・・

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて