2005Jリーグ ディビジョン1 第22節
 大分トリニータ VS ジュビロ磐田
2005.9.3
無心、というのだろうか。柏戦の前のようなどきどきした落ち着かない気持ちはなかった。ピッチを見つめ、静かにキックオフを待つ。
ゴール裏のメッセージもまさに「無心」だった。
ダンマクはただひとつ。「信じて闘おう 俺達と共に」
フォンボ監督の辞任。スカンズ・立石二頭体制での初指揮。クローズアップされた大分FCの財政窮状。もう、何も考えることはない。勝利を信じて闘うのみ。選手も、サポーターも、無心でのぞむしかない一戦となった。
ジョイフルスペシャルデーで配られたブルーシートは、ドリンクチケットの選手写真一覧つき、抽選番号つきのお宝アイテム。28000を超えるスタジアムを青に染める。
久々にゴール裏に掲げられたオランダ旗。ベルガーの攻撃サッカーを彷彿とさせるスカンズサッカーが見られるのか。
キックオフ。
攻撃も守備も果敢な「攻め」を見せる。3−4−3の攻撃的スカンズシステムは、梅田・根本のウイングが3バックのサイドをフォローし、シンプルに3トップに託すサッカー。エジのタイミングのよい上がりが、攻撃に厚みをもたらす。
ファンボの3トップはFW偏重的システムでウイングも攻撃的FW(阿部、吉田、木島等)を使い、両サイドのスペースを自由に使われるというのが課題だった。(当初、自分はFW過多システムを喜んでいたが・・・)しかし、スカンズの3−4−3はウイング含めて7人で守り、3トップに託すという明確な姿勢の元、積極的な守備を見せた。(セットプレーでの課題が、決勝点になってしまったが・・・)
1−1のまま後半が過ぎる。今日はいける。悪くても引き分けだ。西野のシュートはバーにはじかれる。ちらっと嫌な予感。ジュビロのFK。まさかなあ、正直FKの瞬間は見てなかった。あっと思った瞬間、ボールはゴールに転がっていた。
ホイッスル。呆然としたまま、挨拶に来る選手を見遣る。悔しいなどという感情も起きず、呆然。ゴール裏へ行く選手達を目で追い、ゴール裏のサポを見る。拍手、ブーイング。迎えようにも迎えようがない。次、がんばれというしかない。メンタル的にも難しい試合で、ここまで闘った選手達。しかし、勝利は手中に出来なかった。「信じて闘おう 俺達と共に」というメッセージでしか迎えようのない試合だった。
残り12試合。下を向いていても仕方ない、という三木のコメント通り。残留の可能性はまだまだある。新監督を迎え、前を向け!トリニータ。
<試合データ ニッカンスポーツ>
一緒に闘おうぜ誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
la la la la  la la la la la・・・

トリニータ応援blog
reported by miyashu
風に吹かれて