2005Jリーグ ディビジョン1 第3節
 大分トリニータ VS 浦和レッズ
2005.4.2
リーグ戦2連敗。カップ戦を入れても3敗1分。勝利のない3月をファンボ監督はこうコメントした。「3月は運がなかった。4月からは良くなるはず。」
確かに3月のゲームは内容はよかったのに結果は負け、というのもあり言いたいことは分かる。でも、これって運だのみのチームか?戦術は運次第です、って思われかねない・・・。
さて、浦和戦。
思い起こせば2000年6月24日、豪雨の中真っ赤に染まった市陸以来、浦和サポの脅威に身を委ねることをある種の洗礼のように厳かな気持ちで見てきた。参照:2000.6.24 真っ赤な市陸
そして大分に過去最大の脅威がやってきた。これを恐れるがあまり浦和戦は日曜日の夜、と埼玉からやってくるには都合の悪い日にしておいたのに・・(真偽は不明)・・・。
広瀬知事のコメントも何のその、ううらぁーわれっずぅの怒号が響く。この浦和サポの応援を体験するだけでも価値有り。いちばん遠いアウェイの大分でこんなだからね。本場・駒場ではどんな応援が繰り広げられているのだろう。一度体験してみたいリスト、サッカー部門ではかなり上位に位置する。
さて、いささか浦和よりの文章になるつつある。いかん、いかん。ゲームに話をうつそう。ファンボ監督の予言通り、「運」が来た。開始3分、イエローの判定に怒ったアルパイがペットボトルを豪快に蹴り上げまたイエロー。2枚のカードをもらって退場。弁解の余地なし。
前半の終盤。ネネが危険なタックルで一発レッド。テレビの録画を見たら、え、レッドでなくてもと思えなくもない。でも間近で見たら、両足でスパイクのウラを見せながらパットのふくらはぎあたりをドロップキック。そんなプレーをする場面じゃないだろう。(いや、どんな場面でもしちゃいけないんだけど)。深谷や山田のジャッジに関してはいろいろと見解があるかもしれないが、この2人の退場については疑うべくもない。
2人の退場という圧倒的な数的有利に持ち込みながら、なんかなあ、トリニータ。浦和は全身全力使い果たして守った。エメルソン、田中(永井)を残して全員守備がちがち。でカウンター。個人能力が高い選手が多く、ゴール前まで迫る場面も多々。圧倒的に不利なチームにこれだけ迫力があるというのはどういうことだ。エメルソンがあそこまで献身的な守備をするというのはどういうことだ。
ああ、またまた浦和寄りになりつつある。いかん、いかん。
サイドで吉田がボールを持った。この瞬間、タテパスを通せればマグノに通る(かもしれない)タイミング。あるいはDFのウラにボールを上げれば高松が走り込める。でも吉田はドリブルでボールを持ってあがり、浦和の選手に強い寄せをくらい、バックパスしか選択肢は残らない。
吉田の能力は疑うべくもない、批判もするつもりはない。(といって批判してるじゃないかあ・・・いやこれは希望を語ってるだけ・・だめ?)タメをつくれる、ドリブルで持っていける、スルーパスが出せる。もちろんシュートも打てる(あ、精度とか言っちゃだめね)でも、ボランチ、あるいはサイドでプレーするなら、長いタテパス、大きなサイドチェンジ、タイミングをつかんだロングボールが必要ではないだろうか。小森田にはロングボールしかないが、吉田にはロングボールがない。
そしてパットのボランチ。3バックの前に大きなカベが一枚。守備的にも見えるかもしれないが、パットのところでボールを奪う場面が増え、攻撃の起点の位置が高くなった。高い位置から攻撃を仕掛けるというファンボの攻撃サッカーへのキーになりそうな気がする。吉村との組み合わせもよい。守備から攻撃への切り替えが早い。
あいかわらず思いつきを書きっぱなしのレポートになってしまった。いかん、いかん。
大事な決勝点についてふれていないが、今回はあえて触れない。内容はいいけど負けよりも、内容はよくないが勝ちのほうがもちろんいい。あんな内容であんなぎりぎりで勝ち点3を奪った。
こういう勝ちもある。思えばこういう負け方をしてきたではないかトリニータ。ジャッジに不満を言っても負けは負け、という経験を多くしてきたトリニータにとって、この勝ちは大きな大きな意味がある。
<試合データ ニッカンスポーツ>
一緒に闘おうぜ誇りと夢を抱いて
僕らは 僕たちは 大分トリニータ
必ず勝利する 最強のチームなんだ
最高で 最愛の 大分トリニータ
la la la la  la la la la la・・・
reported by miyashu
風に吹かれて