2003Jリーグ ディビジョン1 1stステージ 第14節
 ヴィッセル神戸 VS 大分トリニータ
2003.7.26
わが家の夏休み家族旅行は神戸に決定。おお、なんだなんだ、偶然だけどトリニータのアウェイゲームと重なっているではないか。こりゃ、応援にいかなきゃ。これは策略とか、はめたとかいうのではない。たまたま、である。たまたま、ね。
神戸ウイングスタジアム、初見参。長居スタジアムを初めてみたときは、クジラだなと感想をもらしたが、神戸はで連想するのはカメである。動き出しそう。スタジアムに隣接して、芝のサッカーグラウンド、フットサルコートなどがある。たくさんの人がサッカーを楽しんでいる。Jの理念そのもののようなスタジアム。かな。
ピッチがとても近い。実際スタンドから数メートル先でプレーが見られる。屋根は騒音対策かなんかで閉まったまま。屋根とスタンドのスキマには窓がはめこまれていて密室状態。応援のコールがよく響く。
ところがところが肝心の「芝」がぼろぼろ。ぼろぼろのため、試合前のピッチ内練習は屋内練習場に変更。がっくり。試合前の盛り上がりを欠く。
降格圏内脱出をかけた大事な試合。前節の京都戦勝利も、この神戸戦を落とせば意味がない。コールの響くスタンドが気分を盛り上げる。
堅守、と言われる神戸DF、実際シジクレイのヘッドは高く強烈。土屋と並んでダブルスキンヘッドでにらみを利かせれば、おおぶるぶる。こわっ。でも、5試合連続3失点中なんだな。つけいるすきあり。
6分、ロドリゴのクロスから山崎のヘッド。先制。34分のオウンゴールは高松のシュートがDFに当たったもの。どうも高松がDFをねらって打ったように見えたんだけど。そして3点目も高松がらみ。高松がDFを振り切って独走。シュートははじかれるが、吉田がきっちり決める。この時点で勝負あり。
退場者が2人出たから、って思われるけど、11人の時点で前半3−0。しっかり攻撃できてます。PKまで入って、前半4−0。ゴール裏からは「やりたい放題」コール。
オゼアスの個人技、突破力はおお、と危機感を抱かせるけど、そこまで。小島投入も機能せず。2人目の退場者を出してからは、文字通りやりたい放題。0に抑えることと、得失点がらみで何点とれるかに焦点は移った。
左サイドのロドリゴ。有村がぎりぎりで追いついてクロスという速いボールが何度かあったけど、あのタイミングでなければJ1では通用しない。まだまだロドのパスの速さやコースに追いつけない場面はあるけど、機能し始めるとこわいぞっ。
で、ちょっとどうかなと思うのが、ウィル。誰が見てもまだまだ調整が必要だし、ケガという爆弾を抱えた状態。あのぼこぼこの芝でなんで出すのだろう。こんなところでケガされたらたまったもんじゃない。でも、ウィルゴールで、トリサポもチームも盛り上がったのは事実。ウィル効果は絶大なんである。
神戸のマッチデープログラム。タダであるが、タダなりの内容。
神戸でも、メンバーコールの最後に浮氣コール。私も浮氣のキャプテンシーはチームに必要だと思います。でも、イコールトリの今のゲームに機能するのかというのには疑問があります。
昨年のカウンター攻撃は、浮氣を入れて5バックに近い下がり目のDFラインで奪ったボールを、ファビーニョや西山がドリブル独走、またはサイドチェンジ、パス交換でトップまで持っていっていました。ディフェンスからハーフ、トップまでの距離が長い。この長い距離のキープがJ2では通用していたけど、J1では通用しない。更に、サイドバックの上がりも期待できない。試行錯誤の結果、寺川・梅田というボランチに落ちついていますが、ここに浮氣が入らないのは、動く・上がる・展開する(少しでも上で攻撃の起点をつくる)といった部分のバランスかなと個人的に思います。DFを統率するボランチではなく、DFラインを押し上げるボランチを求めているのだと。(好き勝手なこと言ってます。お許しを、って誰に言ってるんだ??)
まあ、とにもかくにも記録を作って、すかっと超攻撃的トリニータが見られただけで大満足の試合です。しかも、2試合連続失点ゼロ。(これが大きい)
we are oita!」のコールがとてもとても誇らしく、ウイングスタジアムに響き渡ったのでした。
さあ、次は1stステージ最終戦。ホームだ、清水だ。3連勝だ!
reported by miyashu
風に吹かれて