2001.7.21

市陸に行こうと某ディスカウント店を出た。いつのまにか空は暗雲たれ込め、もう降るよ、降るからね、きっとと我々を脅していた。カサさしてシートかぶって観戦か、となかばあきらめつつ河川敷へ向かった。
あらら、という間もなく雨が降り出す。車の中で待つこと30分近く。あたりは少しずつ明るくなり、黒雲もすっかり遠ざかってしまった。
雨あがりの涼しげな風を感じながら、親子3人は(夏帆は調子が悪いのでお留守番でした)競技場へ向かった。(長い出だしだ、ふう)

いつもはゴールウラの芝生に広々と陣取るのでるが、今日はサイドに回ってみた。おお、近い近いよく見える。でも、周りは人が多くて少々窮屈だ。うちの奥さんはかなり不満らしい。
彼女はサッカーを真剣に見ようという気がない。広々とした芝生にごろんと寝そべって本でも読みながら、たまにおお、サッカーやってると一瞥をくれるそういう過ごし方をしたいらしいのだ。

先発を見ると、ついにベンチーニョが初登場。吉田はサブになっていた。GKは小山。今シーズン初先発。
開始数分後、高松の浮かせた玉をヘッドでベンチーニョが右隅へ。あっさり先制してしまった。この後高松、ベンチーニョコンビは次々と得点を重ね、すっかりペースをつかんでしまった。左の竹村からの攻撃が鋭く、攻撃の起点となる。前半の終わりの方はだれてしまったが、3−0で折り返す。

後半はなかなか決め手に欠き、逆に甲府に攻められるシーンも目立った。山根と交代で吉田が入る。高松とベンチーニョは完全に左右に開く。佐藤一樹も入り、右からの攻撃パターンもできる。
結局、高松ハットトリック、ベンチーニョ2ゴール2アシストとトリニータの大爆発で気持ちのよい試合だった。

さて、不満げなうちの奥さんはさらにひどいめにあう。子どもとトイレに行こうとしてら、酔っぱらいのおいさんに「何でユニフォームを着てない」といちゃもんをつけられたらしい。
そして、私たちの席の背後には「解説おいちゃん」が。オフサイドの判定はフラッグが上がる前に「オフサイド、オフサイド」と叫ぶ。「トラップがなげー、なげー」と叫ぶ。わかってる、誰が見てもなげーよ。「クロスを使え、クロスを」少年サッカーの監督か?そして出ました、決まり文句。「だからシロートなんだよ」そういうあなたはいったい???

実は、うちの奥さんの不満はまだあったのだ。彼女はこの試合「ビッグアイ」に行くものと思っていたらしい。わくわくして出かけたら、市陸でがっかりだったのだそうだ。あらら。
reported by miyashu

風に吹かれて