2001.11.18

J1昇格へ。可能性はゼロではない。
しかし、そんなことは問題ではない。今年のリーグ戦を締めくくる試合が、今日の秋晴れのようであればいい。
はじめての鳥栖スタジアム。むきだしの無骨な鉄筋が、屈強な古代鳥の骨格を思わせる。
どの席もフィールドが近く感じられ、きれいに刈りそろえられた芝生が目に鮮やかに映る。

バックスタンドの3列目に座る。サポータークラブのコールがスタンドに響き渡る。サポータースタンドも、メインスタンドも、まるでホームの試合のようにトリニータコールが占拠する。

船越がついに決めた。
体ごとのヘッド。それでいい。華麗なシュートはいらない。船越はそれがいい。

トリニータの左からの攻撃が好きだ。中村と竹村のコンビネーションが小気味良い。ガッツのある素早いプレーがいい。

ゴール前の攻防に、時が止まる。
落胆のためいきだったり、歓喜の叫びだったり。
1対1のまま、120分を終え、最終戦は幕を閉じた。
トリニータは来シーズンもJ2で戦う。夢はまた、新たなスタートへ。
reported by miyashu

風に吹かれて大分コアラ