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プライベーターの8耐
   
 7月24日(金)〜7月26日(日)に,世界耐久選手権シリーズの第4戦となる『鈴鹿8時間耐久ロードレース』(以下「8耐」)が行われました。管理人である私は,今年も8耐の観戦に行ってきました。
 例年MotoGPやSBKなどのレースにフル参戦しているライダーも参戦し,賑やかな顔ぶれになる8耐ですが,今年はそうしたシリーズと同日開催となってしまったため,世界耐久シリーズやJRRに参戦しているライダーが中心となりました。
 また,参戦チームに関しても,世界同時不況の影響からホンダやヤマハがワークスチームを出さなかったため,ライダーと同じように世界耐久シリーズとJRRに参戦しているチームが主体となりましたので,まさに「プライベーターの8耐」といった様相でした。
 下馬評では,優勝候補として秋吉耕佑&伊藤真一組のTSR Honda,山口辰也&安田毅史&小西良輝組のMUSASHI RT HARC-PRO,酒井大作&徳留和樹&青木宣篤組のヨシムラスズキwithJOMOの3チームの名前が挙がっていました。そして,実際に始まってみると,やはりその3チームを中心としてフリー走行や予選が進んでいきました。
 ところが,決勝レースは,1周目までは下馬評通りの展開となったものの,2周目に秋吉がS字でゼブラゾーンに乗ったこともあって転倒,15周目に山口が周回遅れと絡んで転倒というアクシデントが発生。それに対してヨシムラは順調に走行を続けていき,レース序盤から完全にヨシムラの独走状態となってしまいました。終始安定した走りを展開していったヨシムラは,全てのマシンを周回遅れにするという完全なる走りで勝利を収めました。トップ争いだけで見ると,早々に決着がついてしまって今一歩盛り上がりに欠けるという感じがなきにしもあらずでしたが,実際には,2位以下の争いが白熱するとともに,早々に優勝争いから脱落した秋吉&伊藤組の驚異的な走りなどもあって,十分見応えのあったレースとなりました。白熱した2位争いは,井筒仁康&武石伸也&鶴田竜二組(チームオーナーでもある鶴田は,実際には決勝レースを走行していません。)のTRICK☆STAR RACINGが制し,3位には高橋巧&亀谷長純Honda DREAM RT 桜井ホンダが入りました。まさに「プライベーターの8耐」にふさわしいリザルトと言えるでしょう。ちなみに,3位に入った高橋巧は,チームこそ違え2年連続表彰台獲得となりました。しかも,両年共に元々参戦する予定ではなく,ライダーの怪我による代理参戦でした。速いライダーは,こうした強運を持つものなのかもしれませんね。
    
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新装の鈴鹿サーキットへ新装の鈴鹿サーキット
     
展示されていたホンダのマシンへ展示されていたホンダのマシン
    
レースと終了後の様子レースと終了後の様子
    
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