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30年目の鈴鹿8耐
   
 7月27日(金)〜7月29日(日)に,国内の2輪レース最大のイベント『鈴鹿8時間耐久レース』(以下「8耐」)が行われました。管理人である私は,例年のように8耐の観戦(ただし,28・29日の2日間)に行ってきました。
 連日暑い(熱い)日が続いた今年の夏ですが,鈴鹿もその例に漏れず,連日暑い日が続きました。私が自宅を出る頃(金曜日の夕方)の天気予報では,決勝が行われる日曜日は雨ということでした。「暑さがしのげていいや。」とプラス思考で考えることにして,「雨で残念」という気持ちを消すことにしました。ところが,幸か不幸か天候に恵まれ,ドピーカンの中での決勝レースとなりました。おかげで,その後数日間はかなりの日焼けで苦労させられることになりました。
 今年で30周年を迎えたのが,今年の8耐でした。レギュレーションでマシンの仕様がJSB1000クラスとなったことにより,以前はワークスマシンでないと勝てない状況が続いていましたが,ここ数年はプライベートチームでも勝利する可能性が高まってきました。実際,昨年はホンダ系の有力プライベーターであるTSRが優勝しています。このTSRの優勝により,ホンダ勢が10連覇という偉業を成し遂げたわけですが,そのホンダのメインチームとなるHRCとしては,自分たちが優勝したわけではないので,「自分たちの手で11連覇目を」という思いは強く,ワークスチームの巻き返しもなみなみならないものがありました。そのHRC勢は,BSBの覇者である清成龍一,SBKのチャンピオン経験者であるJ.トースランド,現役GPライダーのC.チェカという布陣で臨み,その意気込みが表れた形となりました。とは言っても,プライベート勢も黙ってなく,何といってもプライベートチームの雄であるヨシムラは,SBKでここ一発の速さを見せる加賀山就臣,そしてJRRでも部類の速さを時折見せる秋吉耕佑の2人を投入してHRCに対抗してきました。
 さて,肝心な決勝レースですが,結果的にオープニングラップの第1コーナーで勝者が決まった形となりました。はじめの数周こそホールショットを決めた加賀山と,それを追う清成とのバトルが展開されましたが,周回遅れが出始めた頃から2人の間に差ができはじめていきました。ライダーチェンジが行われて以後も,差は広がるばかりで,その間にトースランドは転倒,岡田のミスによりチェカがピットストップのペナルティーを受け,HRC勢は自滅の道をたどっていきました。結局,ヨシムラの2人を脅かす存在は現れず,ヨシムラが久々に頂点を極めました。
 今回のレースで印象に残ったのは,次の2点です。まず1点目ですが,荒々しいばかりのライディングを信条としている優勝したヨシムラの2人ですが,その力を遺憾なく発揮していたことです。とりわけカシオトライアングル(シケイン)を通過する際には,リアタイヤを激しく滑らせながら,絶妙なライディングテクニックでそのスライディングをコントロールしていました。まさにあのテクニックは,「芸術品」といってもいいくらいでした。2点目は,C.チェカの速さです。確かに現役GPライダーではありますが,厳しい見方をすれば,現実的にはピークを過ぎ,このところ優勝から遠ざかっているライダーです。その彼ですが,テスト走行はしていたものの,初めてのマシン,初めての耐久レースという条件でしたが,安定しているのにもかかわらず,それでいて速いタイムをずっと刻み続けていました。GPライダーの貫禄を見せつけられたと共に,「おじさんパワー」の凄さも見せられ,おじさんの一人である私としては,何とも心地よい感じがしました。
 さて,いつものように今年も8耐の様子を撮影してきましたので,それを公開する中で8耐の雰囲気を味わってください。ただし,これもいつものようにたいした写真(普通のデジカメで,普通のテクニックしか持ち合わせていない私が撮影してますので・・・)ではありませんので,その点はご容赦ください。
    
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