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最新ニュース


ここでは,レースに関する情報をできるだけいち早くお伝えします。

2002・5・31
○サーキットにスパイダーマン登場(WGP)
・今日からWGP第5戦イタリアGPが開幕しました。今回のレースには,あの世界的ヒーローのスパイダーマンが参戦しています。スパイダーマンの正体はM.メランドリ。マシンのカラーリングだけでなく,ヘルメット,ツナギ等すべてがスパイダーマンと同じデザインとなっています。これは,配給元であるコロンビア映画が,イタリア公開に向けてアプリリアのスポンサーとなったためです。アメリカはもちろん日本でも大ヒットしている映画ですが,果たしてイタリアでもそうなるでしょうか。

○どうなるアーバイン(F1)
・4月30日から5月1日までイギリスのシルバーストンサーキットでF1の合同テストが行われています。その中で普段は行われないようなことがあります。それは,ジャガーのマシンをルノーのテストドライバーF.アロンソが駆っているということ。いくらテストドライバーでも,他チームのマシンまでテストするわけがないですもんね。この点に関して浮上してきている噂が,今年で契約の切れるジャガーのE.アーバインが今季終了後引退し,その後釜にアロンソがつくということ。もしそれが本当ならば今回のことはある程度うなづけます。いろいろなことを発言して物議を醸し出すことがよくあるアーバインですが,日本人にとっては馴染みのあるレーサーのひとり。今回のことが単なる「噂」であればいいのですが・・・。

2002・5・30
○来年は給油あり(Fポン)
・Fポンの2003年のレギュレーションが決まりつつあるようです。大幅な改革の一つとしてレース距離の延長があります。どうやら現行より200km延びるようです。ということは給油する必要性が出てきますので,F1のように大きなホースを抱えて給油するシーンを目にするようになるわけです。ここ数年そうした話が出ていましたが,設備や人員がその分必要になるということで,コストの面から難色をしめすチームがあったのも事実です。詳細については6月に発表があるようですから,どういう風に変わるのか楽しみにしておきたいと思います。

○注目点(WGP)
・明日からムジェロサーキットでWGP第5戦イタリアGPが開幕します。数々の注目点がありますが,その中の2つを紹介。まず,第4戦で今季初の表彰台をゲットしたマールボロヤマハですが,今回から新しいシャーシを投入します。まず金曜日に使ってみて,良好な結果が得られれば引き続き土,日と継続して使用するようです。次に,テレフォニカモビスタースズキのS.ジベルナウが,このレースでGP100戦目を迎えます。ヤマハ,ホンダ,スズキの日本製ワークスマシンをすべて経験してきた数少ないライダーが,自身にとって記念すべきレースとなるわけですから,否が応でも気合の入った走りを見せるのではないでしょうか。特に,次の第6戦から梁明のスポット参戦が発表された直後だけに,GPワークスライダーとしての意地も見せると思われます。

2002・5・29
○早い回復を(WGP)
・レッドブルヤマハからG.マッコイが約2ヶ月間欠場するとの発表がありました。シーズン前のテストで骨折したものの,まだ完治していない中で参戦していました。しかし,前回のフランスGPで,予選1日目は走行したものの,激しい痛みが引かず,やむなく2日目から欠場していました。今回の発表により,少なくとも5戦前後マッコイの走りが見られないことになります。この欠場は,シーズン前の負傷だけでなく98年の8月にブルノでの負傷も影響しているようです。この際ですから,すべてをよくして再登場してもらいたいものです。なお,代役は現在のところフランスGPでその役を務めたJ.M.バイルが継続するようです。

○おとがめなし(F1)
・昨日お伝えしたJ.トゥルーリの検査結果ですが,何ら違反がなく,4位が確定しました。

2002・5・28
○果たして結果は(F1)
・モナコGPで4位に入賞したルノーのJ.トゥルーリに,レース後の車検で車両規定違反の疑いが出て,レース結果が暫定扱いとなっています。問題となったのはスタートの時に使うラウンチコントロールのブラックボックスです。レースを統括するFIAは,早速このコンピュータを取り外し,検査にかけることにしました。この検査結果によっては,ポイント剥奪ということにもなりかねません。ただ,もしこれが違反だったとしても,ドライバーに責任を負わせるのは酷な話。ドライバーズポイント剥奪よりも,チームポイントの方が適切ではないかと考えるのは私だけでしょうか?

2002・5・27
○世界で活躍だ梁明!(WGP)
・昨年の全日本スーパーバイクチャンピオンの梁明が,WGPの6〜8戦にスポット参戦することが発表されました。もちろんMotoGPクラスでGSR−Vを走らせます。今年の開幕戦鈴鹿ラウンドにワイルドカードで参戦し,並居る競合に伍して2位表彰台をゲットしているだけに,今回の発表は大きな期待をもたせてくれます。マシン自体はまだ開発途上で,ワークスライダーであるK.ロバーツなどは,まだ今季表彰台に立っていません。ですから,実際には鈴鹿の時のようにうまくいくことは,そう簡単なことではないと思います。しかし,世界を狙っている梁からすれば,今回のチャンスを活かさないわけにはいかないでしょうから,彼の「きれた」走りが見られるのではないでしょうか。

2002・5・26
○フィジケラ連続ポイント(F1)
・第5戦終了まで唯一ポイントのなかったホンダ勢に,6戦目にして初めてポイントゲットしたのがジョーダンのJ.フィジケラ。そして,今日行われた伝統のモナコGPにおいて,フィジケラが5位に入賞し,連続ポイントゲットということになりました。6位にはアロウズのH.H.フレンツェンが入賞。ジョーダンにしてもアロウズにしても,資金不足が噂され,特にアロウズについては「今シーズン中に撤退」と言われるような状況になっていますので,今回の入賞で弾みがつくといいんですが・・・。

○暫定(GT)
・ペナルティーを受けるチームがいくつも出て,荒れたレースとなったのがGTの第3戦です。中でも,トップ走行中残り11周というところでセーフティーカー追い越しのペナルティーを受けてしまったのがトクホントムススープラ。チームは,「オフィシャルに不手際があったから」ということで,その裁定に対して控訴しましたので,その結果が出るまで,今日のレースは「暫定扱い」ということになりました。

○柳川勝利!(R2−1)
・鈴鹿200kmが開催され,スーパーバイクでは,プロトタイプクラスのマシンを駆るカワサキの柳川明が勝利を収め,カワサキとしては実に久々に全日本における優勝を飾りました。来年からWGPのMotoGPクラスに参戦するカワサキですが,今回の勝利で開発により一層力が入るかもしれませんね。

2002・5・25
○モントーヤがポール(F1)
・F1第7戦モナコGPの予選が行われ,ウィリアムズのJ.P.モントーヤが3戦以来のポールポジションを獲得しました。ランキングトップのM.シューマッハは3位に入ってます。モナコはコース幅が狭く,抜きどころがほとんどないだけに,予選の順位が大きくものをいいます。モントーヤとD.クルサードが前にいますので,いかにシューマッハとはいえ,そう簡単にトップに立つことができないでしょうから,面白いレースが展開しそうです。心配なのは,モントーヤの後ろにシューマッハというグリッドですから,オープニングラップに接触ということが起こりそうな感じもします。せっかくのモナコGPですから,最後まではらはらどきどきのレースとなってほしいものです。

○NSX好調(GT)
・GT選手権第3戦の予選がスポーツランドSUGOで行われました。トップ5の中にNSXが3台とも入り,好調さを印象付けました。今回から走行風を取り入れるインダクションポットを装着し,そのことがトルクアップにつながったようです。SUGOは,最終コーナーを立ち上がってから急な上り坂のストレートになりますので,トルクアップの効果は大きいものがあったことでしょう。なお,今回から新型のV6エンジンを投入したニスモですが,13番手となりました。これから開発をしていくエンジンですから,本来の力が出るにはまだしばらくかかるものと思われます。

○柳川今季初ポール(R2−1)
・R2−1第3戦の予選が行われました。今回の大会は,鈴鹿8耐の前哨戦といわれる「鈴鹿200km」です。スーパーバイクのポールポジションはプロトタイプクラスであるZX−RRを駆る柳川明が全日本で久々にゲットしました。2戦までのウィナーである梁明は今回エントリーしていません。久々に復帰の岡田忠之は5位に入っています。125ccでは,藤岡,菊池,仲城といったベテランが上位を独占し,250ccではTZが上位7台を占めています。

○4気筒も1000ccまでOK(SBK)
・昨日はIRL,そして今日はスーパーバイク世界選手権(SBK)と,このHPで結果などをカバーしてないカテゴリーの話題を。今日と明日,イギリスのシルバーストンサーキットでSBKの第6戦が行われています。その会場において,来年のレギュレーションについての新たな発表がありました。現在SBKで使用している4気筒マシンは,750ccまでという制限があります。ドゥカティやホンダは2気筒の1000ccのマシンを使用し,重量制限のお陰もあって,ここ数年チャンピオン争いをし,4気筒のカワサキやスズキは蚊帳の外と言った状態になってます。そこで今回,来年から4気筒マシンも1000cc(ヤマハのR1やスズキのGSX−R,ホンダのファイヤーブレードがこれに当てはまる)までOKという発表がなされたのではないかと思います。ただし,このままでは,これまでとは逆に4気筒が圧倒的に有利になりますから,26.3mmの吸気制限をつけるようです。SBKは市販車が対象ですから,レース専用車限定のWGPとは直接かかわりがありません。しかし,排気量などが近づいてきましたから,技術的な応用が少しは利くようになり,お互いにいい影響を与えるようになるかもしれませんね。

2002・5・24
○ホンダIRLへ
・オープンホイールのレースとしては,今年までF1とCARTに参戦していたホンダですが,すでにYahooでも報じられているように,CARTからIRLへ参戦を変更するという発表がありました。もともとCART側との対立からホンダは今年で離脱することになっていたのですが,まさかこんなに早くIRL参戦に方針転換するとは思ってもいませんでした。F1のモナコGPと並び称されるレースがインディ500。そのレースを抱えるのがIRL。アメリカ市場にこれまでと同様に食い込むためには,この手を打つのもいい方法かもしれません。IRLにはすでに日産がインフィニティエンジンとして参戦しています。F1ではトヨタを争い,そして今度は日産とも。日本の巨大メーカーが海外でも中心的な役割を果たしているシリーズで対決することになります。なお,IRL参戦と並行して,ツインリンクもてぎで来年から3年間,IRLのレースが行われることも発表されました。

2002・5・23
○モナコGP開幕(F1)
・世界3大レースの一つF1モナコGPが今日から開幕です。ちなみに「世界3大レース」とは,このモナコGPとルマン24時間,インディ500です。今回の大会でもしM.シューマッハが勝つと,通算6勝目のモナコ制覇となり,あの偉大な故A.セナの記録と並びます。まさしく「モナコマイスター」の仲間入りということになります。今季も絶好調なだけに,その可能性は大ですね。ただし,くれぐれもR.バリチェロに譲ってもらっての勝利なんていうことにはならないように!!ところでみなさん,昨夜フジテレビ系列で放送された「スポルト」をご覧になりました?モナコGPの特集をしていたのですが,その中でトヨタのM.サロの所有するプライベートで使っている船を取り上げていました。ご存知のようにF1ドライバーでモナコ在住の人は結構いますが,サロもその中の一人。食事をしたり休養したりするのにこの船を使っているようですが,その値段が何と「18億円」!そのほかに,マクラーレンのD.クルサードが所有するホテル(!)も紹介されていました。やはりF1ドライバーは走りだけでなく,お金についても我々庶民とはかけ離れていますね。

2002・5・22
○マッコイのその後(WGP)
・シーズン前のテストで負った怪我の回復が思わしくなく,先日のレースを欠場したレッドブルヤマハのG.マッコイですが,6月2日に決勝を迎えるイタリアGPも欠場するようです。小さい体ながらモンスターマシンを操る彼の姿を見られないのは残念ですが,すでにチャンピオンシップについてはほぼ絶望ですので,この際完全に治して,またあの驚異的なスライド走法を披露してもらいたいものです。

○安泰(F1)
・本業の自動車販売では好調な売上を続けているトヨタですが,初めての経験となるF1への参戦も,予想以上の成績を収めています。やはり巨大企業ですから,その気になった時のパワーはたいしたもの。本業での業績がいいわけですから,資金的に非常に恵まれている上,スポンサーにはこれまた日本を代表する企業であるパナソニック(こちらは本業の方が・・・ですけど)ついてるわけですから,さらに資金が安定。そしてまた新たなスポンサーがついたことが発表されました。その企業とは皆さんご存知のエイベックス。しかも複数年契約だそうです。「まだ資金的に足りなかったの?」と言いたくなるくらい贅沢な話ですね。少しは資金的に苦労しているHエンジン搭載のJというチームに回してあげればいいのに・・・。

2002・5・21
○1台で?(F1)
・財政的に厳しい状況にあるジョーダン。今シーズン初ポイントをゲットして,明るい話題ができたとはいえ,だからと言って財政に潤いができるわけではありません。前回のレースで琢磨の乗るマシンが大破し,ほぼ全損状態。ということで,チームに4台あったうちの1台が使えなくなったわけですから,残るは3台。これを二人で割ると当然スペアカーが1台足りないことになります。次のレースは,大変コース幅が狭く,一般道であるために滑りやすいモナコ。そこでスペアカーが1台しかないということは,思い切って走れないことを意味します。ポイントは取れても,ますます厳しさに拍車がかかってきてますね。

2002・5・20
○初優勝(元F1)
・このHPで「元F1」とくればJ.アレジのこと。今シーズンは,F1を引退後ドイツのDTMに参戦していますが,第3戦にして早くも優勝しました。1戦目に3位表彰台を獲得し,今回は優勝。この結果ランキングでは2位になっています。F1ドライバーとしてまだまだやれる段階で引退した感がありますので,この結果はむしろ当然ともいえるかもしれません。

○琢磨,決勝を棄権(F1)
・今週末はいよいよモナコGPです。それに先立ち,F1のヒストリックカーのレースが開催されました。前戦においてクラッシュに巻き込まれたものの,奇跡的に軽傷で済んだ佐藤琢磨がこのレースに参加しました。ところが,予選はあいにくの雨で,しかも60年代のマシンですから雨に合ったタイヤがなく,足元をすくわれてスピンし,マシンにダメージを与えてしまいました。さらに修復しようにもスペアパーツがありませんので,決勝は棄権ということになってしまいました。モナコのコースを覚えるのにいい機会だったのですが,残念ながら期待したほどの走行はできませんでした。ども,大事なのはホンチャンのレース。早くコースの攻略法を見つけ,ポイントゲット目指して頑張ってもらいたいものです。

2002・5・19
○あとちょっとだったのに!(WGP)
・WGP第4戦フランスGPが終了しました。MotoGPクラスは,V.ロッシの連勝で終了しました。1秒以内にロッシ,宇川,ビアッジの3台でレースが展開。ロッシと宇川の順位が入れ替わったりして,白熱したレースだったのですが,終盤ロッシがトップを走行している時に雨により赤旗。そのままレース終了となりました。2位につけていたのは宇川。その差わずかにコンマ2秒。残り周回が若干ありましたから,うまくいけば逆転できたかもしれません。また,レースにタラレバはありませんが,赤旗が提示される前に宇川がトップに立っていれば優勝だったのに!何とも残念な結果でした。4位には2スト最高位の阿部典史。2ストの代表選手加藤大治郎は,何とも珍しく転倒を喫しました。250の時にM.メランドリの転倒に巻き込まれるということはありましたが,単独での転倒というのは私自身記憶にありません。おそらく全日本を走ってる時にあったくらいだと思います。それほど加藤の転倒は珍しいことです。今回の殊勲選手は青木宣篤。マシン的にかなりのハンデ(最高速で約20km/hほど遅い)があるにもかかわらず6位に入賞しています。彼のポテンシャルからすると,もっといいマシン,いい体制で走らせてあげたい気がますますしてきました。頼みますよホンダさん!スズキに移籍した時のことは忘れてください!

○相性(Fポン)
・ポールポジションからスタートし,トップを快走していたR.ファーマンのマシンが35周を終えたところでスローダウン。結局MINEを得意とする本山哲がトップでチェッカーを受け,全戦に続いて2連勝しました。今回の勝利は,もちろん本山の持つ速さによるところが一番ですが,コースとの相性というのも若干関係しているような気がしてきます。なお,今日のレースで昨年のドイツF3チャンピオン金石年弘が,Fポンでの初ポイントをゲットしています。また,ケガの道上のピンチヒッターとして出場した光貞秀俊もポイントゲットです。

2002・5・18
○4ストフロントロー独占(WGP)
・WGP第4戦の予選が行われ,MotoGPクラスはホンダのRC211VとヤマハのYZR−M1がフロントロー(1位〜4位)を占めました。1位と4位がホンダですので,ちょうどヤマハのマシンを挟むような形になります。RCVの活躍は第3戦までの様子をみれば十分に予想できるものですが,M1については正直ちょっとびっくり。これまではどちらか言うと「ホンダの2ストマシンNSRより後ろ」「ヤマハの2ストマシンとほぼ同じ」そういった印象でした。第4戦を迎えるにあたり,ヤマハ勢はテストをこなしてきていますので,その成果が現れたのかもしれません。それとサーキット自体が4スト向きのレイアウトですから,それも影響しているのかもしれません。明日の決勝では,久々にYHのガチンコ対決が観られることを期待しておきましょう。なお,レッドブルヤマハのG.マッコイですが,今シーズンが始まる前のテストで大けがをしたものの,何とかシーズンに間に合い,第3戦までレースに参加していましたが,やはり回復が十分でないため思うような成績が出せていませんでした。担当医のすすめもあって,今回から治療に専念するようになりました。一日も早く回復し,いつものスライド走法をみせてほしいものです。なお,ピンチヒッターとして,元ヤマハワークスのライダーだったJ.M.バイルが予選2日目から参加しました。バイルと言えば,ロードレースはもちろんですが,AMAスーパークロスのチャンピオンとしての方がもっと有名かもしれません。

○ポールはファーマン(Fポン)
・山口県のMINEサーキットでのFポンが始まりました。今日は予選が行われ,今年のポイントリーダーで昨年後半から好調のR.ファーマンが予選の1回目,2回目共にトップタイムをマークし,ポールポジションを獲得しました。MINEが得意な昨年のチャンピオン本山哲は,1回目の予選でエンジンに不調が起こったりした影響があったのか,8番手にとどまっています。明日14:30から62周にわたっての決勝レースが行われますので,都合のつく方はぜひMINEまで足をのばしてください。(管理人も行く予定にしていたのですが,残念ながら都合により今回はリタイアです。9月にもう1回MINEでありますので,そちらには絶対行くぞ〜!)

○9台でレース?(WGP)
・WGP第4戦フランスGPの予選第1日が行われました。250ccの予選では,F.バッタイーニが暫定のポールポジションを獲得しています。このクラスの予選で「決勝はどうなるの?」といったことが起きました。予選が始まった頃はドライの状態だったのですが,途中から雨が降り始めたのです。早い段階でタイムを出していた人は問題がなかったものの,そうでない人はウェット路面のためにタイムが上がらず,結局トップタイムからの107%以内に収まったのは9人のみ。ちなみに日本人は全員クリアできてません。もし今日行われる予選がウェットだったら,当然タイムアップは不可能となりますので,1日目と同じような結果となることは明らか。悪くすると「決勝レースは9台で」なんていうことになっちゃうのでしょうか・・・。(本当は,特別措置により「嘆願書を提出して全員出走を許可」という線が一番考えられるんですけどね。)

2002・5・17
○ニスモ新型車投入(GT)
・かねてから噂のあったGT−RへのVQエンジン投入ですが,ニスモから正式に発表がありました。これによると,26日に決勝を迎える第3戦から本山哲/M.クルム組のマシンにV型6気筒のVQエンジンを載せ,E.コマス/影山正美組や他のGT−Rユーザーは従来どおりRB26エンジンでいきます。RB系エンジンのマシンは,実質的には2001年型といっていいもの。ここにきてようやく2002年型が登場することになり,やや苦戦気味だったGT−Rも,ようやく他のマシンと対等に闘えるようになったと言えるでしょう。

○栄冠は日本人に!?(WGP)
・今日からWGP第4戦フランスGPが始まります。ここでの期待は,MotoGPクラスに参戦している宇川徹と加藤大治郎!前回のレースで2ストながら2位に入った加藤は,昨年250ccの時にこのレースでポールトゥーフィニッシュを飾っています。それだけ,このルマンサーキットは加藤にとって得意なコースの一つ。しかし,私のイチオシは宇川の方。ルマンはストップ&ゴーのサーキットですので,2ストの加藤より4ストの宇川の方が断然有利。そして,加藤に負けず劣らず宇川とフランスGPは抜群の相性。250cc時代には,ポールリカールとルマンの2つのサーキットで優勝しています。そのうちの一つは,コースオフして最後尾近くまで落ちたにもかかわらず,どんどん追い上げて加藤をはじめ並居る競合を押しのけて優勝を飾っています。もちろんV.ロッシが大本命であることに変わりはないのですが,第2戦や第3戦の様子でもわかるように,宇川&加藤にも十分勝機はあると思ってもいいのではないでしょうか。

2002・5・16
○今週末モナコでレース(F1)
・「モナコGPはまだでは?」と思われる人が多いでしょう。そうです。モナコGPは28日開催ですからまだ先のお話です。実は今度の日曜日にモナコで「ヒストリックモナコGP」が開催されるのです。これは,大会名から分かるとおり,昔なつかしいマシンをモナコで走らせるレースです。この大会には,佐藤琢磨がエントリーしていたのですが,先日のもらい事故によるケガのため出場が心配されていましたが,医者から許可が出たため,無事出場できます。琢磨が駆るマシンはロータス49Bというもので,G.ヒル(元F1チャンピオンD.ヒルのお父さん)やE.フィッティパルディ(現CARTドライバーのC.フィッティパルディのおじ)が走らせたマシンです。モナコは公道ですから,通常はレース用マシンで走ることのできないところ。F1ルーキーの琢磨にとって,今回のレースは格好の予習の場といえるでしょう。

2002・5・15
○エントリー変更(Fポン)
・今週末にいよいよFポンがMINEで開催されます。そのレースへのエントリーリストに2名の変更がありました。まず1人目は,XBOXインパルのM.クルムがMINE大会から出場を辞退することになりました。2人目は,DoCoMoダンディライアンのJ.コシェがチームを去り,代わりにR.ライヤンがエントリーするようになりました。どちらのチームも「諸般の事情により」というチームリリースを出していますが,あまりにアバウトな理由ですから,とってもその事情の中身を知りたくなっちゃいますね。

○スズキタイヤテスト終了(WGP)
・スズキワークスのテレフォニカモビスタースズキが,タイヤテストを終了しました。第3戦終了後ヘレスにおけるテストについてはお伝えしていましたが,さらにその後ミシュランのテストコースにおいてウェットタイヤのテストも行ったようです。シーズンインしてからのタイヤメーカースイッチ。4ストマシンであるRGVは,予定を1年早めての参戦なので,マシン自体の開発作業があるのに,さらにタイヤを変更したわけですから,開発当初のデータが生かせなくなる部分も出てきて,より一層開発メニューが増えてきます。ライダーであるK.ロバーツやS.シベルナウ,そして何よりスズキのメカニックにとっては,休養する暇なんかないのでしょうね。ところで,今年から最高峰クラスに復帰したダンロップですが,有力チームであるスズキワークスを失い,残るのはエンジンサウンドはNo1だけど速さは今一歩のアプリリアワークスと,ホンダ陣営に初めて加わった原田哲也が残るくらい。開発のペースがやはり落ちることは否めないでしょう。

2002・5・14
○紙一重(F1)
・日曜日に行われたオーストリアGPで,ザウバーのN.ハイドフェルドのコースオフに巻き込まれ,激しくクラッシュした佐藤琢磨ですが,昨日念のために検査入院をしていた病院から元気に退院しました。体の痛みや足の腫れはあるものの,幸いにも骨などに異常がなく,次戦モナコGPにも出場できるようです。何事もなくホッと胸を撫で下ろすことができました。今回のクラッシュですが,「九死に一生」という表現があうぐらい生と死が紙一重だったようです。ぶつかった位置がマシンの重心から50p以上ずれていて,そのためぶつかった瞬間に重心を中心としてマシンがコマのように回転したようです。そのことが,ぶつかった衝撃を和らげる結果になり,激しいクラッシュにもかかわらず軽傷ですんだとのこと。もし重心部分にぶつかっていたら,衝撃をまともに受けることになったわけですから,命をもなくす結果になってもおかしくなかったかもしれません。クラッシュに巻き込まれたのは不運でしたが,たいしたことにならなかったのは幸運。運を自分につけることができるのも一流のドライバーなのかもしれません。

2002・5・13
○ハローワーク
・ようこそ「レースの日々ハローワーク」へ。新しい職を求めている方に就職先のご紹介をいたします。日本を代表するカーコンストラクターである「童夢」が中途採用社員を募集しています。募集している職種は,「レーシングチーム・マネージャーおよびアシスタント」,「海外事業担当」,「役員秘書」,「営業担当」,「受付・電話交換業務担当者」で,勤務場所は京都又は英国となっています。我と思わん方は応募してみてはいかがでしょう・・・などと冗談めかして紹介しましたが,内容的には本当の話です。童夢は,一時期F1参戦を目指して取り組んでいたものの,現実はそう簡単に話を進めることができませんでした。現在はルマンを制覇できるようなマシン作りを目指して日々開発の作業をしています。現代社会は夢をもって取り組める仕事がなかなか見つかりません。腕に覚えがあり,夢をもって仕事に取り組む意志のある方は応募してみてはいかがでしょう?

2002・5・12
○ホンダ初ポイント(F1)
・これまで唯一ポイントを獲得していなかったホンダ陣営ですが,第6戦にしてようやくジョーダンのJ.フィジケラが5位に入賞し,ホンダに今季初ポイントをもたらしました。あまり明るい話題のなかったジョーダンチームだけに,大変おめでたいレースとなりました・・・と言いたいところです。好事魔多し!チームメイトの佐藤琢磨が他車との接触に巻き込まれ,しばらくマシンから出られないほどのクラッシュとなりました。一時は大変心配されましたが,幸いなことに命に別状はなく,恐らく脳震盪を起こしたのではないかと思います。念のためにヘリコプターで近くの病院に運ばれたようです。詳細については,これから始まるF1中継をご覧になってください。なお,優勝はM.シューマッハでした。ただし,これはチームオーダーのお陰であって,実際にはポールからスタートしたR.バリチェロが真の優勝者と言えるでしょう。

○玉田強し!(R2−1)
・R2−1の第2戦が茨城県の筑波サーキットで行われました。スーパーバイククラスでは,プロトタイプのスズキGSV−Rを駆る梁明が開幕戦に続いて2連勝しました。チームメイトの加賀山就臣がこれまた開幕戦に引き続いての2位。3位にはスーパーバイクのVTRを駆る玉田誠が入りました。ワークススズキ以外にもプロトタイプのマシンはあるのですが,それを押しのけての表彰台で,さすがに玉田は速い!なお,プロトタイプは章典外となりますので,実際上は玉田が優勝ということになります。125ccでは,ベテランの仲城英幸が優勝。開幕戦が菊地の勝利でしたから,「オジサンパワー炸裂」といった感じです。WGPでは,125ccクラスに年齢制限ができ,ベテランはどんなに速くても参加できないという訳の分からない状況になってしまってます。この2人が世界で走れないなんて,何とももったいないことです。

○アロウズ買収へ(F1)
・トムウォーキンショーレーシング(TWR)が所有するアロウズですが,近年資金難からいつ撤退するようになってもおかしくないという噂が出ています。ところが,ここにきて新たな動きが出てきたようです。J.ビルヌーブのマネージャーで,BARを立ち上げるのに中心的役割を果たしたC.ポロックが,北米の投資家グループと組んでアロウズの買収を計画しているようです。ポロックは今年BARを事実上追い出されてしまいましたが,これでまたF1の場に戻ってくることになります。これが実現すれば,J.ビルヌーブの去就に注目です。周囲の期待から程遠い結果しか出せていないBARホンダに見切りをつけ,新たなチームに活路を見出すことも十分に考えられます。ただ,ワークスエンジンを手にしない限り勝てないのが今のF1の世界。いくら自分のマネージャーとはいえ,いいエンジンが手に入らない限り,元F1チャンピオンとしてはそう簡単に結論を出さないことも十分考えられます。さて,どういう動きになるのでしょうか。

2002・5・11
○契約効果?(F1)
・2年間の契約延長を発表したR.バリチェロですが,そのことで俄然やる気が出たのか,先ほど行われた予選においてポールポジションを獲得しました。今年では開幕戦と合わせて2回目のポールになります。チームメイトの王者M.シューマッハは,マシンに問題があったのか3番手となっています。これは今年の中の自身ワースト記録となります。3位でワースト記録ですからね。他の人では考えられないことです。日本関係では,ホンダエンジンを駆るBARのO.パニスの9位が最高。佐藤琢磨は後ろから5番目の18位という結果でした。決勝では,得意のロケットスタートでバシバシ抜いていってほしいものです。

○結果が残るか(F1)
・今シーズン,これまでにポイントを獲得していないのがホンダエンジンを積む2チームのみ。それだけにホンダはプライドをかけて勝負に挑むはずです。その表れといえるかもしれませんが,3レース続けて改良型エンジンを投入しています。今行われているオーストリアGPに投入されているのが「1.5」と呼んでいるバージョン。第8戦カナダGPには,大幅に改良されたエンジンを投入する予定だそうです。こうした努力が結果に表れるといいのでしょうが,当然ライバルチームも改良を続けていますし,エンジンがよくなってもシャーシのでき具合によってエンジンパワーが活かされない場合もありますので,そう簡単にことが進まない場合も十分に考えられます。でも,ホンダファンとしては期待を抱いてしまいますよね。

○役者が揃った(R2−1)
・今日からR2−1第2戦が始まります。ホンダワークスの玉田誠は,今シーズン全戦にはエントリーしてなく,第1戦は欠場でした。しかし,今回は8耐仕様のマシンで参加します。これで,ようやく役者が揃ったことになります。先月SUGOで行われたワールドスーパーバイクで優勝しているだけに,玉田の活躍が十分に期待できます。もっとも,ライバルとなる梁明や柳川明などはプロトタイプマシン,玉田はスーパーバイクマシン(しかも耐久仕様だとスプリント仕様と比べるとどうしてもスピードの面でやや劣る)ですので,いかんせんマシンの性能に違いがあるため,直接対決となるかどうかはちょっと疑問ですが・・・。

2002・5・10
○ドライバーラインナップ維持(F1)
・「早くも」といった感はありますが,フェラーリはR.バリチェロとの2004年までの契約延長を発表しました。フェラーリのセカンドドライバーといえば王者M.シューマッハと組むことになりますので,注目を浴びる立場になり,ちょっとしたことで噂が飛び交う状態になります。実際,来年のセカンドドライバーとして様々な噂が出ていました。ところが,今回の発表によりそれらの噂が一蹴されたことになります。2年間の契約延長ということは,M.シューマッハの年齢やモチベーションから考えると,「引退」するその時の相棒がバリチェロとなったといえるかもしれませんね。果たして2年後はそのままバリチェロが「ファーストドライバー昇格」ということになるのでしょうか・・・?

2002・5・9
○合同テスト終了(WGP)
・スペインヘレスサーキットでの第3戦が終了した後,一部のチームがそのままサーキットに残り,2日間にわたって合同テストが行われました。第3戦からタイヤをダンロップからミシュランに戻したスズキワークスは,データとりのために走り込みを行ったようです。また,第3戦において今シーズン初表彰台をゲットした加藤大治郎が,レースでの勢いそのままに2日間を通してのトップタイムをマークしました。実は,2日目は雨,そして雹(ひょう)が降るあいにくの天気だったのですが,大治郎ただ一人が走行したようです。開幕戦の雨の中のレースでは,自身初めてだと思いますが「周回遅れ」という屈辱を味わったことからも分かるように,雨を苦手としている大治郎ですから,今回のテストでウェットのセッティングについて何らかの「こつ」をつかめたのかな?なお,ヤマハの中野真也は,1日目にハイサイドで転倒して指を負傷したため,途中でテストを切り上げています。次のレースに影響しないといいですね。

2002・5・8
○福田,久々のレース(F1)
・昨年フランスF3のチャンピオンを獲得したものの,残念ながらF1のシートを確保することができず,今年はBARのテストドライバーとなった九州出身の福田良が,このたび久々にレースへ出場することになりました。今回参加するのは,F1の中でも大変有名なモナコGPのサポートレースであるポルシェカップです。ご存知のようにモナコGPは一般道を閉鎖して行うレースですから,普段はレーシングスピードでは走ることのできないもの。F1のシート確保を狙っている福田にとって,今回のレースはモナコのコースを知るための大変いい経験となるでしょう。

2002・5・7
○岡田復帰(R2−1)
・R2−1の第3戦は26日に決勝を迎えますが,このレースは「鈴鹿200km」という名称で,鈴鹿8時間耐久レースの前哨戦として知られているものです。日本のメーカーにとって鈴鹿8耐はとても重きをおいているものですから,鈴鹿200kmも自ずと力が入ってきます。例年,8耐を想定してR2−1に普段はエントリーしていないライダーも登場しています。今回の目玉の一つが岡田忠之の復帰です。昨年はワールドスーパーバイクに,そしてその前まではWGPにホンダのワークスライダーとして参戦していましたが,今年惜しまれながら引退したライダーです。ただ,引退発表の時,世界を舞台にしたレースからの引退は発表していましたが,他のレースについては完全に手を引いたわけではないというようなコメントも出していました。今回のことと考え合わせると,8耐にはライダーとして参加しそうな気配ですね。これまで8耐で優勝経験があるライダーだけに,活躍がとても楽しみです。がんばれタディー!

○ポッジャーリ失格(WGP)
・昨年の125ccチャンピオンM.ポッジャーリは,第3戦スペインGPで10位に入賞しましたが,危険な走行をしたということで失格の裁定を受けました。これは,A.D.アンジェリスと接触し転倒させたことが危険行為となったものです。今シーズンまだ優勝は無いものの,コンスタントにポイントを稼いでいましたので,今回の0ポイントという結果は,少しチャンピオン争いに影響するかもしれません。なお,第3戦では,このポッジャーリだけでなく,MotoGPクラスのM.ビアッジが黒旗無視ということで同じように失格になっています。両方ともチャンピオン経験者だけに,もう少し落ち着いたレース運びをしてもいいのではないでしょうか。

2002・5・6
○新シリーズは無し?(F1)
・巨額の負債を抱えて破産したキルヒグループですが,彼らがもつF1株を自動車メーカー連合ACEA(フォード,BMW,フィアット,ダイムラークライスラー,ルノーが参加)に譲渡するということになりそうです。キルヒとの対立からACEAが新しいF1シリーズを起こすのではないかという観測が出ていました。もしそうなると,CARTからIRLが分裂してできた時のように,フォーミュラーカーの世界が混乱するような事態も心配されていました。もし今回の情報が実現されれば,F1の新シリーズ構想は当然なくなるわけで,いい方向に向くのではないかと期待されます。

○明暗(WGP)
・2輪の世界最高がWGP。その中でも,トップクラスがMotoGPクラス。第3戦のMotoGPクラスの結果は,表彰台に日本人が3名。ランキングを見ても,トップ6の中に日本人は3名。これはかつてない好成績です。これだけをみると,国内での2輪レースの人気の低迷を打ち破るような明るい話題です。ところが,125ccや250ccを見ると,表彰台はおろかトップ10に入るのもようやくといった状況。戦闘力のないマシンしか手にしていないとはいえ,これは近年の中では大変お寂しい状況。どちらも近い将来MotoGPクラスへ昇格していく選手たちの集まりといえるクラスですから,いわゆる基礎的な部分において日本は空洞化してきています。今は絶頂期とも言えると思いますが,ごく近い将来のことを考えるとそう手放しで喜んでばかりはいられません。やはり,エリア戦や全日本選手権の活性化というか,若者の目をいかに2輪レースに向けさせていくかが大いなる課題と言えるでしょう。今回のレースでは,スペインにおけるあの凄まじいばかりの熱気がTV画面を通して伝わってきました。あそこまでいくのは不可能に近いとは思いますが,一歩でも近づけるといいですね。

2002・5・5
○ロッシ圧勝(WGP)
・WGP第3戦が行われ,レプソルホンダのV.ロッシが優勝しました。スタート直後にスズキのK.ロバーツから押し出されるような形になりましたが,何とかコースオフや転倒にならないようマシンをコントロールし,その後はポールを取った勢いそのままに前を行くマシンを追い抜いて行きました。しばらくは,トップを行く宇川徹の後につけていましたが,残り11周といったところでスパートをかけ,独走状態でチェッカーを受けました。まさに狙い通りの走りと言えると思います。なお,2位には2ストながら大健闘の加藤大治郎が入りました。3位には,後半L.カピロッシと表彰台をかけて激しい争いをした宇川徹が入りました。ということで,日本人が2,3位という「日本GPでこうだったら・・・」という気を起こさせる結果でした。そういえば,250ccは1位と3位にスペイン人が入りましたが,10万人を超える大観衆のものすごい歓声が起きていました。さすが,モータースポーツ大国スペインという感じです。

○虎之介F1のテスト(F1)
・トヨタモータースポーツ部長の松井誠氏のコメントによると,昨年からCARTに参戦している元F1ドライバーの高木虎之介が,ポールリカールサーキットでのトヨタF1マシンのテストでドライブすることになったそうです。トヨタがF1に参戦するのと,高木がトヨタ陣営に入るのが同じ時期でしたから,当初「CARTで実績をつくった後トヨタのマシンでF1に復帰か」という噂が出ていました。今回のことは偶然なのかもしれませんが,そういった噂が現実になる可能性が全く0ではないことがこれではっきりしたと思います。

2002・5・4
○クリビーレ引退(WGP)
・元500ccの世界チャンピオンA.クリビーレが,第3戦の行われているスペインGPの会場において,正式に引退を表明しました。今年ホンダワークスのシートを失い,阿部典史のチームメイトとしてヤマハ陣営に移ったクリビーレですが,体調不良を訴え「休養」という形をとっていました。しかし,大方の予想としてそのまま「引退」するのではないかということでしたが,やはりそういう決着の仕方でした。
・なお,第3戦のMotoGPクラスのポールポジションは,予選の2日間とも絶好調の走りを見せたV.ロッシが獲得。2〜4位は2スト勢(4位に加藤大治郎)が占め,前回のレースで優勝した宇川徹は,6番手につけています。

○auセルモスープラ優勝(GT)
・「土曜日に決勝レース」といういつもと違った形でGT選手権の第2戦が行われました。マシンとマシンがぶつかり合い,セーフティーカーに先導されるという激しいレース(いつものことですが・・・)となりました。その結果,GT500クラスは,昨年のチャンピオンauセルモスープラの竹内,立川コンビが優勝しました。2位には,最終ラップまで激しい争いの結果,ポールからスタートした脇坂,飯田コンビが入りました。GT300クラスは,トップを走っていた田中,後藤の駆るMR−Sが残りあと3周といったあたりでスローダウン。その結果,ポールからスタートした今回のレースで初登場したVemacダンロップ320Rが優勝しました。初登場にもかかわらずポールトゥーフィニッシュですからすごい快挙です。

○合同テスト(F1)
・スペインのバレンシア,ポルトガルのエストリルの各サーキットで合同テストが行われています。エストリルの方はBARとトヨタの2チームだけの参加ですから,結果はあまり参考になりませんが,最終日はJ.ビルヌーブがトップタイムをマークした模様です。それに対してバレンシアはフェラーリを除いたトップチームが参加していますので,今後の展開の参考になるかも・・・。3日目の結果はD.クルサードがトップタイムをマーク。ただし,ハンドリングの悪化が露呈し,マクラーレンとしては手放しで喜べない様子です。チームオーナーのR.デニスがフロントサスペンションに問題があることを認めたようですし,ブリヂストンからミシュランへとタイヤ変更したことが,今の段階では余り成果を収めていないということをあらためて露呈した格好となっています。

2002・5・3
○スープラ&マクラーレン(GT)
・GT選手権の公式予選が行われ,フロントロー(1位,2位)をスープラが独占しました。トップ5の内訳は,スープラ3台,マクラーレン2台となっていて,第1戦において1,2位を独占したNSX勢はやや遅れをとった形となっています。とは言っても,1秒以内に13台が入っていて,それほど大きな差があるわけではないので,決勝はGTらしい接戦が期待できるのではないでしょうか。ところで,通常レースは「土曜日が予選,日曜日が決勝」という流れですが,今回は金曜が予選,土曜が決勝となっていますので,レース結果のチェックをお間違えないように!

○ホンダをけん制?(WGP)
・今年もとりわけ予選で素晴らしいパフォーマンスを発揮し,2ストNSRにもかかわらず4ストマシンと遜色ないタイムをたたき出しているのがL.カピロッシです。マシンの限界を超えた走りには,鬼気迫るものが感じられます。しかし,決勝になるとRCVと比べてマシン差があるため,ロッシや宇川においていかれる傾向があります。そのためか,カピロッシが「来年ロッシと同じマシンを与えられないと,ホンダから離脱する」というようなコメントを出しました。あわせて,来年からMotoGPクラスに参戦するドゥカティからオファーがあったことも認めています。おそらくこういった形でホンダをけん制することで,少しでも来年の状態をよくしようとする思惑があるのではないかと思います。確かに,ファンとしても,ロッシとカピロッシに同じマシンを提供することでさらに熱いバトルが期待できますので,それが実現できることを期待しちゃいますね。

2002・5・2
○タフでないと(Fポン)
・一流のレーサーやライダーは,余り怪我をしないし,しても凡人とは比べ物にならないほど早い回復力を示すことがよくあります。5ZIGENから入院にしている道上龍についてのプレスリリースがありました。筋肉は衰えていないようですし,腰骨を折ったのにもかかわらず歩行器なしで自力で歩行し,すでにリハビリに入っているそうです。もちろん,すぐにレースに復帰できるわけではありませんが,本人のコメントでは,7月に行われる鈴鹿でのレースには復帰したいとのこと。本当に一流の人は体も心もタフですね。

2002・5・1
○設計に変更なし(F1)
・前回行われたレースにおいて,ウイングの破損を理由に決勝をキャンセルしたミナルディーですが,レース終了後早速検査をし,ウイング破損は設計上のミスではなく,個体に問題があったという結論を発表しました。他のウイングで実験すると,カタルニアサーキットでかかる負荷の3倍まで耐えられたということも発表しています。しかし,念のために改良を加え,次のオーストリアGPまでには対策を施し終わるようです。何はともあれ,ウイング破損は人命に関わる重大な問題だけに,しっかりと対策をうっていてほしいものです。

○誤報でした(WGP) m(__)m
・4月26日付の当HPにおいて,今週末にあるスペインGPへ伊藤真一と梁明がワイルドカードで参戦というニュースを載せました。管理人としても,とても楽しみにしていたのですが,あれ以後ホンダからも伊藤真一などからもその点について全くコメントがないので「おかしいなあ・・・」と思っておりました。今回FIMから発表されたエントリーの中にMotoGPクラスにはワイルドカードライダーが一人もいませんでした。また,伊藤真一からも正式に「エントリーの予定はない」というコメントがありましたので,どうやら今回の報道は誤報だったようです。いくつかの信頼のおけるニュースソースに出ていましたし,管理人個人としてもうれしい内容でしたから,当HPに載せましたが,結果的にうその情報を流したことになります。申し訳ありませんでした。今後似たようなことがもしかしたらあるかもしれませんが,その時も広い心でお許しください。

○新規開催地はどこに(F1)
・これまではF1の開催地のほとんどがヨーロッパでしたが,これから先は少し違ってくるということが予想されています。その一番の原因はタバコ広告。やはりレースとタバコ産業とは以前より深い関係があり,少しでも多くのスポンサーマネーが必要なだけに両者の関係はなかなか切れないものになっています。ところがヨーロッパ諸国ではタバコ広告全面禁止となるのが年々近づいています。そこで,ヨーロッパ以外の開催地が必然的に求められてきています。新たな開催地としては,観光客の誘致,外貨獲得,国の知名度を上げる等々の思惑がありますので,両者の都合がぴったり。これまでロシア,中国がその有力地でしたが,今年に入ってバーレーンが名乗りを上げてきています。さらに,その仲間にトルコも加わりました。政府自らの支援,オイルマネーの存在,参戦している自動車メーカーの工場の存在など,それぞれの国に新たな開催地としてのセールスポイントがありますので,いったいどこの国にその権利が与えられるのでしょう。