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| 国内フォーミュラカーの最高峰。2012年シーズンまでは「フォーミュラニッポン」でしたが，2013年シーズンから「スーパーフォーミュラ」へと名称が変更になりました。さらに，2016年シーズンからシリーズ名が若干変更となり，『全日本スーパーフォーミュラ選手権』となりました。なお，このサイトでは，略して「SF」で表記します。 SFのシャーシはワンメークとなっていて，2015年シーズンからは，ダラーラ車が開発したSF14が使用されてきました。そのSF14に搭載されているエンジンは，2リッター直列4気筒ターボエンジンで，これはそのまま現在に至っています。しかし，SF14の使用は2018年までで，ダラーラ社が開発した点には変わりないものの，2019年から新たなシャーシであるSF19が使用されていました。そうした流れを経て，SFは今シーズンから大きく変わっていくことになります。これは，世界的な流れであるカーボンニュートラルへの対応ということがあります。今シーズンから用いられるのは，新たに開発されたシャーシである『SF23』です。このSF23は，カーボンニュートラルへ対応するため，これまでのカーボン素材と同様の剛性や重量を担保しつつ，麻由来の天然素材等を取り入れることで，製造工程等においてCO2の排出を抑制するということです。また，ヨコハマがワンメークとしてタイヤを供給することは変わりませんが，そのタイヤに関してもカーボンニュートラルに対応し，天然由来の配合剤やリサイクル素材を活用した新しいタイヤを供給することになります。本当は燃料についても，SGTやJRRのJSB1000クラスと同様にカーボンニュートラル燃料を取り入れる予定なのですが，今季に関してはその導入は見送ることになっています。とはいえ，こうした取り組みは，今後も継続していくことは間違いありません。 近年のSFでは，現在F1で活躍しているP.ガスリーをはじめ，インディカーでチャンピオンを獲得したA.パロウ等，有力な外国人若手ドライバーの参戦が観られるようになっています。新型コロナの流行時は，そうした外国人ドライバーの来日が叶わないため，その流れが一時的に途絶えましたが，規制解除となっている今季は，再びごく近い将来F1等へのステップアップが期待される外国人若手ドライバーがフル参戦しています。それに対して，日本人ドライバーも負けておらず，国内最高峰らしく若手からベテランまで有力なドライバーがフル参戦しています。その中の一人が，今シーズンも継続参戦となる野尻智紀です。2021年シーズンを制した野尻は，ディフェンディングチャンピオンとして2022年シーズンに臨み，優勝回数こそ2勝に留まりましたが，常に安定した成績を残していき，最終的にランク2位に2倍弱のポイント差をつけて連覇を飾りました。ニューマシンとなる今季だけに，どのような展開になるか全く予想できませんが，3連覇を目指す野尻を中心として激しいタイトル争いが展開されることを期待したいと思います。 |
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