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いわずとしれた4輪の世界最高峰レース。2006年シーズンから使用されてきた2.4リッターV8エンジンが2013年シーズンをもって終了となり,2014年シーズンからは1.6リッターV6ターボエンジンが用いられることになりました。さらに,2013年シーズンまでは"KERS"と呼ばれていたエネルギー回生システムが,2014年シーズンから"ERS"と呼ばれ,その出力が2倍となる120kwhまで高められました。その他エンジンだけでなく,車体をはじめ,エンジン使用基数,カーナンバーの固定化等ハード面,ソフト面の両面でレギュレーションの変更が行われ,新たなスタートを切りました。 その新たなスタートを切った2014年のF1でしたが,そこで圧倒的な強さと速さを見せたのが,メルセデス製のPUでした。2013年までは,ルノー&レッドブル&S.ベッテルという組み合わせが圧倒していたF1でしたが,その組み合わせは表彰台獲得がようやくといった状態で終わってしまいました。それに対して,メルセデスのワークスチームであるメルセデスAMGのマシンを駆るL.ハミルトンとN.ロズベルグのチームメイトバトルが白熱を極め,2人によるチャンピオン争いは,この2014年だけでなく,2015,2016年シーズンも同様となり,まさにメルセデス製のPU&メルセデスAMG製シャーシの組み合わせでないとチャンピオン獲得が厳しい状況となっています。しかし,2017年シーズンからは,新しいレギュレーションとなり,幅広なシャーシ及びタイヤ,低くワイドなウィングが導入されます。また,PUに関しては,2016年シーズンまで導入されていた開発を決められた範囲内まで制限する「トークン」という制度が廃止となり,開発競争がかなり自由化されますので,各メーカーは新型PUを投入して2017年シーズンに臨みました。 その2017年シーズンは,昨シーズン末にチャンピオンとなったN.ロズベルグが電撃的に引退したこともあって,結果的にやはりメルセデスAMG&L.ハミルトンの組み合わせが再びチャンピオンに返り咲きました。しかし,2016年シーズンまでのようにメルセデスAMGの圧勝というわけではなく,フェラーリ&S.ベッテルがここ数年に比べるとチャンピオン争いに大きく絡んだ状況となりました。今シーズンは,新たにレギュレーション変更があり,技術的に難しいことからトラブルの原因の1つになってきた排気の熱エネルギーを利用して回生する"MGU-H"が廃止され,より単純化された回生システムが採用されることになりました。それにより,トラブルがある程度回避され,メルセデス以外のメーカーもパワーユニットの開発がある程度容易になれ,性能差が縮まることが期待されます。 2015年シーズンの目玉となったのが,『マクラーレン・ホンダ』の復活でした。かつてA.セナ&A.プロストの組み合わせでシーズンを圧倒した『マクラーレン・ホンダ』の復活ですから,否が応でも大きな注目点となりました。ところが,蓋を開けてみると,ポイント獲得はおろか,完走さえままならない状況となり,結局10チーム中9位という惨敗に終わりました。マシン開発に制限が加わっていますので,ある程度は予想されていたとはいえ,かつての栄光がありましたから,期待が大きかった分失望も大きくなりました。もちろん,これは私たちだけでなく,チーム及びドライバーはそれ以上のものがあったでしょう。少しはよくなるだろうと期待された2016,2017年シーズンでしたが,どちらも結果を残すことができず,マクラーレンとホンダとの不協和音はより一層高まっていきました。そして,その溝は埋めることが最後までできず,2017年シーズンをもって協力を解消する決断に至りました。マクラーレンとの協力関係を絶ったホンダが次に選んだのが,レッドブルの兄弟チームであるトロロッソでした。今シーズンはトロロッソ・ホンダとなりますが,この協力関係次第では,今シーズン限りでルノーとの関係が切れる可能性が高いレッドブルが,2019年シーズンからホンダ製PUを搭載する可能性が出てきます。チャンピオン争いが十分可能なレッドブルとの協力関係が構築されることは,ホンダが復活するのに大きな影響があります。そうした面で,今季のトロロッソの結果は大いに注目されます。 ホンダの復帰という日本人にとって明るい話題がありますが,ドライバーに関しては,小林可夢偉のシート喪失により,残念ながら再び日本人ドライバー不在のシーズンが続いています。今度こそは,という思いがないわけではないですが,こちらの可能性は全くと言っていいほどない状況に変わりありません。世界的流れと同様,国内でもF1人気に陰りが出てきている状況なだけに,こうした点にどう対処していくか,日本のレース関係者の努力が更に必要な事態となっています。とはいえ,可能性が出ているのも事実で,ホンダの育成ドライバーが育ってきていて,今季では無理ですが,来季のレース結果次第ではF1に必要なスーパーライセンスを獲得することができそうな若手ドライバーがいるのも事実です。F1の下位カテゴリーにも,今後注目していく必要性があります。 |
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