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いわずとしれた4輪の世界最高峰レース。2006年シーズンから使用されてきた2.4リッターV8エンジンが2013年シーズンをもって終了となり,2014年シーズンからは1.6リッターV6ターボエンジンが用いられることになりました。さらに,2013年シーズンまでは"KERS"と呼ばれていたエネルギー回生システムが,2014年シーズンから"ERS"と呼ばれ,その出力が2倍となる120kwhまで高められました。その他エンジンだけでなく,車体をはじめ,エンジン使用基数,カーナンバーの固定化等ハード面,ソフト面の両面でレギュレーションの変更が行われ,新たなスタートを切りました。 その新たなスタートを切った2014年のF1でしたが,そこで圧倒的な強さと速さを見せたのが,メルセデス製のPUでした。2013年までは,ルノー&レッドブル&S.ベッテルという組み合わせが圧倒していたF1でしたが,その組み合わせは表彰台獲得がようやくといった状態で終わってしまいました。それに対して,メルセデスのワークスチームであるメルセデスAMGのマシンを駆るL.ハミルトンとN.ロズベルグのチームメイトバトルが白熱を極め,2人によるチャンピオン争いは,この2014年だけでなく,昨シーズンも同様となり,まさにメルセデス製のPU&メルセデスAMG製シャーシの組み合わせでないとチャンピオン獲得が厳しい状況となっています。ただ,ベッテルを迎えたフェラーリの復活が昨シーズン見られ,今シーズン両者の力がどの程度まで拮抗しているのかが注目点となります。 そのエンジンに関して,昨シーズンの目玉となったのが,『マクラーレン・ホンダ』の復活でした。かつてA.セナ&A.プロストの組み合わせでシーズンを圧倒した『マクラーレン・ホンダ』の復活ですから,否が応でも大きな注目点となりました。ところが,蓋を開けてみると,ポイント獲得はおろか,完走さえままならない状況となり,結局10チーム中9位という惨敗に終わりました。マシン開発に制限が加わっていますので,ある程度は予想されていたとはいえ,かつての栄光がありましたから,期待が大きかった分失望も大きくなりました。もちろん,これは私たちだけでなく,チーム及びドライバーはそれ以上のものがあったでしょう。果たして2年目となるマクラーレン・ホンダがどこまで復活を果たすか,私たち日本人レースファンにとって要注目となります。 ホンダの復帰という日本人にとって明るい話題がありますが,ドライバーに関しては,小林可夢偉のシート喪失により,残念ながら再び日本人ドライバー不在のシーズンが続いています。来年こそは,という思いがないわけではないですが,こちらの可能性は全くと言っていいほどない状況となっています。世界的流れと同様,国内でもF1人気に陰りが出てきている状況なだけに,こうした点にどう対処していくか,日本のレース関係者の努力が更に必要な事態となっています。 |
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《レーススケジュール》 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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