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スーパーGT
    
 日本国内を中心にして行われているレースの中で,最も観客が集まるのがこのスーパーGT(このサイトでは,SGTと表記します。)です。実際には中身は別物ですが,普段の街中で見られる車が,モンスターマシンに変貌を遂げ,毎回激しい争いが展開されていくのがその魅力となっています。
 イコールコンディションにするため,成績に応じてウェイトハンディを課すのがこのシリーズの大きな特徴となっていました。ところが,ウェイトを降ろすためにあえて順位を落としたりする行為が当たり前のように行われるようになり,観客にとっては興味のそがれる部分があったのも事実です。こうしたことから,スポーティング・レギュレーションの改定が行われ,ウェイトハンディ制度や得点基準が全面的に見直されました。大まかに言うと,ウェイトハンディは,得点に比例して付加することとなっています。また,チームやメーカーオーダーと疑われるような行為に対して,調査や罰則が厳しくなっています。このレギュレーション変更もあって,昨シーズンも最終戦まで白熱したレースが展開されて,GT500,GT300の両クラスとも3年連続最終戦でチャンピオンが決まりました。
 昨シーズンのGT500クラスは,ホンダとトヨタが大きなマシン変革を,ニッサンが大幅な改良は行わずに熟成を図るという形でシーズンに臨みました。この方針の違いに大きな影響を与えたのが,東日本大地震でした。シーズンの開発段階で起こったこの大災害により,その後のマシン開発が大幅に制限せざるを得ない状況となってしまったのです。大幅なマシン改良を施したホンダとトヨタは,この制限の影響をもろに受け,苦しいシーズンを送る結果となります。それに対して小幅な改良にとどめていたニッサンは,ホンダやトヨタと比べるとその影響は少なくて済みました。そのため,ニッサンGT-Rがシーズンの中心に立つという状況となりました。さらに,チャンピオン争いに大きな影響を与えたのが,タイヤのブランドをどのメーカーにしたかでした。これまでは,ブリヂストンタイヤを主軸にしてチャンピオン争いが繰り広げられてきたのですが,昨シーズン好結果を残したのが,フランスのタイヤブランドであるミシュランでした。つまりGT-Rとミシュランとの組み合わせが昨シーズンの正解。これに当てはまったのが,一昨年のGT300クラスチャンピオンチームだったMOLAでした。チャンピオン獲得後昨シーズンから最高峰であるGT500クラスにステップアップ。このルーキーチームが見事にその初年度でチャンピオンを獲得するという離れ業を演じたのです。今シーズンは,当然ホンダやトヨタ,そしてブリヂストンの巻き返しが図られるでしょうから,さらに混沌とした状況になるのではないかと思われます。
 今シーズンのGT300クラスは,これまで以上に活況を呈しそうです。というのも,これまで参戦してきたマシンだけでなく,国内外の様々なマシンが投入されるようになったからです。その中には,スバルがトヨタと協力して開発を続けてきた新型市販車であるBRZ(トヨタブランドでは86として販売)やトヨタの主力販売車であるプリウス,そしてニッサンがGT300クラス用に開発をしてきたGT-R(以前にもニッサンはフェアレディZを両クラスに投入していた経験があります)といった国産車があります。さらに,これまでのポルシェやフェラーリに加え,メルセデスやアウディといった外国車勢も新型マシンを導入します。レギュレーションの変更により,これまで以上にパワーアップが全てのマシンに施されるようになりましたので,このクラスも混沌とした状況になりそうです。
    
《レーススケジュール
  決勝開催日 サ ー キ ッ ト
第1戦 4月 1日 岡山国際サーキット
第2戦 5月 4日 富士スピードウェイ
第3戦 6月10日 セパン・インターナショナル・サーキット
第4戦 7月29日 スポーツランドSUGO
第5戦 8月19日 鈴鹿サーキット
第6戦 9月 9日 富士スピードウェイ
第7戦 9月30日 オートポリス
第8戦 10月28日 ツインリンクもてぎ
JAF-GP 11月18日 富士スピードウェイ
     
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