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| いわずとしれた４輪の世界最高峰レース。一昨年シーズンをもってホンダが撤退し，昨シーズン終了後は，トヨタもＦ１から姿を消すことになりました。さらに，ワンメークタイヤとして供給を続けているブリヂストンも，今シーズン終了をもってＦ１から姿を消すことが決まっています。これにより，日本メーカーがＦ１の表舞台から全て姿を消すという状況に至ることとなってしまいました。それもこれも，現代のＦ１が，年間５００億円を超えるのではないかと言われる巨額の活動費用が必要なものとなってしまっているからです。そうした状況を打開するため，コスト削減策に向け，ＦＩＡを中心として様々な改革が行われることになりました。そして，その副産物として参戦チームの増加という状況が生まれました。昨シーズンは，撤退したホンダの後継チームであるブラウンＧＰ（今シーズンからは，マクラーレンに代わってメルセデスのワークスチームとなり，名称が『メルセデスＧＰとなりました。）が，チーム発足１年目にしてチャンピオンチームになるという快挙を成し遂げました。今シーズンからの新規参入チームが同様の活躍を見せることができるかどうかかなり疑問ではあるものの，どのような走りを見せていくのか注目です。 チームだけでなく，ドライバーに関しても話題が豊富です。その中で最も注目なのは，何といっても王者として長年君臨し，いったんは引退をしていたＭ．シューマッハの復帰でしょう。フェラーリ時代にタッグを組んで黄金期を築いたシューマッハ＆ブラウンのタッグが，新たなチャンピオンチームで復活する訳ですから，否が応でも注目せざるを得ません。その他，新チャンピオンであるＪ．バトンが新たなチームでどのような活躍を見せるのか，そしてチームメイトとなるＬ．ハミルトンは。さらに，元王者であるＦ．アロンソが，ついにフェラーリからの参戦となります。そして，日本人としては，何といっても今シーズンからフル参戦ドライバーとなる小林可夢偉に要注目です。昨シーズンの最終戦では，代役参戦にもかかわらず一時期は表彰台争いに絡んでいました。そうした走りを見せてくれることを期待したいと思います。 昨シーズンから空力パーツに大きな変更が加わりました。これは，オーバーテイクシーンが多く見られるようになるための変更です。近年までのＦ１マシンに見慣れてしまっていると，新たなマシンに違和感を感じましたが，それでも１年間見る中でようやく違和感なく見られるようになりました。空力に関しては，それほど大きな変革がなされていませんから，さらに見慣れたものとなるでしょう。 今シーズン大きく変わったのは，ポイント制度です。そして，レース中の給油が禁止されたことです。これらの変革により，戦いか方これまでと大きく変わることでしょう。それぞれのチームがどのようなレースの，そしてシーズンの組み立て方をするのか，注意深く見守りたいと思います。 |
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