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日本国内を中心にして行われているレースの中で,最も観客が集まるのがこのスーパーGT(このサイトでは,SGTと表記します。)です。実際には中身は別物ですが,普段の街中で見られる車が,モンスターマシンに変貌を遂げ,毎回激しい争いが展開されていくのがその魅力となっています。 イコールコンディションにするため,成績に応じてウェイトハンディを課すのがこのシリーズの大きな特徴となっていました。ところが,ウェイトを降ろすためにあえて順位を落としたりする行為が当たり前のように行われるようになり,観客にとっては興味のそがれる部分があったのも事実です。こうしたことから,今シーズンからスポーティング・レギュレーションの改定が行われ,ウェイトハンディ制度や得点基準が全面的に見直されました。大まかに言うと,ウェイトハンディは,得点に比例して付加することとなっています。また,チームやメーカーオーダーと疑われるような行為に対して,調査や罰則が厳しくなっています。このレギュレーションがうまく機能するかが,シリーズ全体の大きな注目点と言えます。 昨シーズンのGT500クラスにおける最大の注目点は,何と言っても日産でした。それは,日産が満を持して開発を進めてきたGT−Rが,ついにレースフィールドに現れたからです。過去には,『スカイラインGT−R』として数々の栄冠を手にしてきた栄光のマシンが,独自のブランドとして登場して果たしてどのような結果を収めていくのか,世界中のレースファンが注目していたのです。実際にふたを開けてみると,何と全9戦中7戦でGT−R勢が勝利を収めるという圧倒的な強さを見せたのです。かなりポテンシャルがあることはわかっていたものの,全くのブランニューマシンが,登場していきなりの独壇場となったのです。こうした結果に,トヨタやホンダにとって大きな衝撃だったのは間違いないでしょう。果たしてこの圧倒的な強さを見せるGT−Rに対して,SC430やNSXがどのように巻き返しを図るのかが注目点と言えます。 GT300クラスは,昨シーズンのチャンピオン争いがGT500に勝るとも劣らないくらい白熱し,チャンピオン決定が3年連続して最終戦の最終ラップまでもつれ込むという劇的なものとなりました。今シーズンも,様々なマシンが彩りを添えながら激しいチャンピオン争いとなりそうな予感がします。 |
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