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FN(フォーミュラニッポン)
    
 国内フォーミュラカーの最高峰。正式には「フォーミュラニッポン」ですが,このサイトでは,略して「FN」で表記します。このところレギュレーションに様々な変更が加えられるFNですが,長年にわたって変わっていなかったのがエンジンでした。およそ20年にわたって無限製のエンジンのワンメーク状態だったのですが,ついに昨年から変更となりました。F1やIRLなどのフォーミュラーカーレースでホンダとトヨタの争いが繰り広げられてきましたが,そのバトルがFNにも持ち込まれたのです。昨シーズンは,トヨタ製エンジンを使用するチームが8チーム,ホンダ製が4チームとなっていました。同じレギュレーションで造られている両者のエンジンですが,全体的な流れを見ると,昨シーズンはトヨタエンジンユーザーの方が速さを見せていました。シャーシについてはローラ製のワンメークですので,今シーズンもホンダとトヨタエンジンの優劣がチャンピオン争いに大きな影響を与えることになりそうです。
 昨シーズンのチャンピオン争いは,B.トレルイエの圧勝という感じでした。それまでのトレルイエは,速さはあるものの安定感に欠け,クラッシュ等によるリタイアの比較的多いドライバーという印象を抱かせていました。ところが,人が変わったかのように安定性が見られ,着実に,しかも速さを維持したままの走りを見せ,見事にチャンピオンを獲得しました。それに対して,ディフェンディングチャンピオンだった本山哲が,何と1勝もできないままでシーズンを終えるという,ここ10年以内では考えられない結果となってしまいました。それだけに,ベテラン本山の巻き返しが見られるかもしれません。
 SGTが隆盛を極める国内4輪レースですが,F1への扉となるとやはりFNのさらなる発展が期待されます。最近の傾向を見ると,F1を目指す有力な若手ドライバーは,国内F3を経験した後,国外のレースに出て,それからF1のシートを獲得するという感じになってきています。以前のように国内最高峰レースにふさわしい状況へと戻るよう,関係者の努力が益々必要となってきています。
 なお,昨シーズンは,MINEサーキット(九州,中国,四国地域でのほぼ中間地点のサーキットで,位置的に都合が良かったなあ。)の閉鎖に伴い,オートポリスでのレースが久々に開催されました。FNとしては初めて,前身のF3000以来(この時は,まだ星野一義が現役でした。)での開催でした。しかし,残念ながら今シーズンのカレンダーからオートポリスは外れ,岡山国際サーキットが復活しています。九州のレースファンとしては,実質的にFN観戦の機会が奪われた形となってしまいました。富士スピードウェイが全2戦,鈴鹿サーキットが全3戦組まれていて,レースする側にとっては好都合ではあるでしょうが,観る側のレースファンを大事にしているか(仮にも「全日本選手権」という冠がついているのに,地域的に見てあまりにも偏りすぎていますよね。沖縄を含めて8県もある九州は,全日本の範疇ではないの?)という面ではいかがなものかという気がします。ぜひ九州ラウンド復活に向け,この点でも関係者の努力が必要なのではないでしょうか。
   
《レーススケジュール》
  決勝開催日 サ  ー  キ  ッ  ト
第1戦  4月 1日 富士スピードウェイ
第2戦  4月15日 鈴鹿(鈴鹿2&4)
第3戦  5月20日 ツインリンクもてぎ
第4戦  6月10日 岡山国際
第5戦  7月 8日 鈴鹿
第6戦  8月26日 富士スピードウェイ
第7戦  9月16日 スポーツランドSUGO
第8戦 10月21日 ツインリンクもてぎ
第9戦 11月18日 鈴鹿
     
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