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全日本ロードレース選手権
     
 日本国内における2輪ロードレースの最高峰,それがこの全日本ロードレース選手権(このサイトでは,JRRで表記します。)です。そのJRRにおける最高峰が,JSB1000クラスです。以前は,メーカー直系のワークスチームのみにタイトル獲得の可能性が実質的にあるという状態でしたが,JSBクラスとなってからワークスの参入が認められなかったため,プライベーター同士の争いが展開されていきました。
 昨シーズンの話題は,何と言っても伊藤真一のJRR卒業でしょう。長きにわたって国内2輪レースの先頭に立っていたのが,JRRや8耐,そしてWGPで数々の実績を残してきた伊藤です。40を過ぎてもなお彼の速さは国内でもトップクラスで,彼自身にとっての最終年となる昨シーズンは,チャンピオン獲得はならなかったものの,3勝を挙げるという「快挙」を成し遂げ,まだまだ十分にJRRでの結果を残せる力を持っていることを証明しました。引退撤回を願う多くの声があったものの,当初の明言通り後進に道を譲りました。第2,第3の伊藤真一が登場できるよう,若いライダーたちの奮起を期待していきたいと思います。さて,その伊藤の最終年でチャンピオンに輝いたのが,8耐で伊藤とペアを組んだこともある秋吉耕祐でした。長年スズキの開発ライダーとして裏方に徹してきた感のある秋吉でしたが,HRC移籍と同時に表舞台に登場する場面が増えてきました。昨シーズンに関しては,彼にとって念願だったと思われますが,フルシーズンの参戦が実現しました。尋常でない速さは見せるものの,安定さに欠けるという側面があったのも事実です。昨シーズンに関しては,速さに安定感を見せるようになり,最終戦での大逆転でチャンピオンを獲得しました今シーズンは,このホンダのエースである秋吉と,08,09年連続チャンピオンであるヤマハの中須賀克行を軸としてチャンピオン争いが展開していくものと思われます。カワサキに関しては,今シーズンからフルモデルチェンジを果たし大きく戦闘力を高めたZX−10Rを投入します。柳川明を中心とするカワサキ陣営が,どのようにチャンピオン争いに絡んでいくのかも注目点といえるでしょう。
 地球環境の悪化から,現在の2輪レース界は,2サイクルマシンが徐々に姿を消し,4サイクルマシンによるレースへと変貌してきています。もうその流れは,止めることができない状況です。実際,昨シーズンからは,これまでのGP125クラスがJ−GP3と名称を変え,2サイクル125ccマシンと4サイクル250ccマシンとの混走で争われました。そして,今シーズンを最後に,来シーズンからは4サイクル250ccのマシンでしか参戦できなくなります。かつての250ccクラスも,600ccマシンで争われるJ−GP2へと変わっています。なお,4サイクル250ccマシンで争われてきたGP−MONOクラスは,J−GP3が同様の全面変更となるのに伴い,今シーズン限りで終了することになります。
     
《レーススケジュール》
決勝日 大    会 サ ー キ ッ ト
5月14日 鈴鹿2&4レース 鈴鹿サーキット
(JSB1000クラスのみ)
6月 5日 オートポリス2&4レース オートポリス
(ST600クラスのみ)
7月 3日 スーパーバイクレースinもてぎ ツインリンクもてぎ
8月 7日 もてぎ2&4レース ツインリンクもてぎ
(J-GP2クラスのみ)
8月28日 スーパーバイクレースinSUGO スポーツランドSUGO
 9月11日 スーパーバイクレースin九州 オートポリス
10月 9日 スーパーバイクレースin岡山 岡山国際サーキット
10月30日 第43回MFJグランプリスーパーバイクレースin鈴鹿 鈴鹿サーキット
     
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