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| 日本国内における２輪ロードレースの最高峰，それがこの全日本ロードレース選手権（このサイトでは，ＪＲＲで表記します。）です。そのＪＲＲにおける最高峰が，ＪＳＢ１０００クラスです。以前は，メーカー直系のワークスチームのみにタイトル獲得の可能性が実質的にあるという状態でしたが，ＪＳＢクラスとなってからワークスの参入が認められなかったため，プライベーター同士の争いが展開されていきました。しかし，一昨年からワークスチームの参入が再び認められるようになりましたから，今後徐々に戦いの姿を変えていくかもしれません。 一昨年は，その年にあった鈴鹿８耐をも制したヨシムラ勢が強さを見せ，ＪＲＲにおけるエースライダーだった渡辺篤がチャンピオンに輝きました。その渡辺がＢＳＢへと戦いの場を変え，チャンピオンのいないシーズンが展開されていきました。そこで頭一つ出たのが，ＪＲＲにおけるヤマハの若きエースライダーである中須賀克行でした。シーズン途中でやや足踏み状態はあったものの，その才能を見事開花させてチャンピオンの座を射止めることができました。若い頃，というより幼い頃から九州内のサーキットで速さを見せていた彼が，最高峰クラスのチャンピオンに輝いたわけですから，以前から彼の走りを見てきた九州のレースファンの一人としては何ともうれしいことです。今シーズンも同様な活躍ができれば，恐らく海外への道がさらに大きく開けてくることでしょうから，今年も要注目です。 地球環境の悪化から，現在の２輪レース界は，２サイクルマシンが徐々に姿を消し，４サイクルマシンによるレースへと変貌してきています。もうその流れは，止めることができない状況です。実際，昨シーズンのＪＲＲにおいても，GP１２５クラスに２５０cc４サイクルのマシンが登場し，混走によるレースとなりました。GP２５０クラスに関しては，今シーズンまではこれまでの２サイクルマシンによるレースとなりますが，２０１０年シーズンからはそれが見直しとなります。ＭｏｔｏＧＰの２５０ccクラスが，２０１１年から６００cc４サイクルエンジンを搭載したマシンによるレースとなり，名称がＭｏｔｏ２となることが既に決定しています。恐らくＪＲＲがそれを視野に入れたものとなることでしょう。ということで，ＪＲＲはＪＳＢ１０００クラスだけでなく，中・軽量級クラスのレースも目が離せない状況となっています。 鈴鹿サーキットで行われる第２戦は，『鈴鹿２＆４』という形で行われます。２輪の最高峰と４輪の最高峰とが同日に見られる伝統の大会です。これまでは，４輪のフォーミュラカーの最高峰であるＦＮとの当時開催でした。鈴鹿サーキットが新装オープンでこけら落としのレースとなる今年の２＆４は，国内の４輪レースで最も観客が集まるＳＧＴとの共催となっています。 |
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