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JRR(全日本ロードレース選手権)
     
 日本国内における2輪ロードレースの最高峰,それがこの全日本ロードレース選手権(このサイトでは,JRRで表記します。)です。そのJRRにおいて,JSB1000クラスが最高峰となって4年が経過しました。以前は,メーカー直系のワークスチームのみにタイトル獲得の可能性が実質的にあるという状態でしたが,JSBクラスとなってからワークスの参入が認められないようになり,プライベーター同士の争いとなりました。しかし,今シーズンからワークスチームの参入が再び認められるようになりましたので,また新たな展開が生まれてくるものと思われます。
 昨年・一昨年と,伊藤真一&CBR1000RR&ブリヂストンタイヤの組み合わせがうまくマッチし,伊藤自身初となる最高峰クラス連覇を成し遂げました。自らチームを立ち上げ,いろいろな困難を克服しながらチャンピオンを獲得したのは,まさにベテランならではの快挙と言えるでしょう。しかし,他のライダーがこのまま手をこまねいているはずはなく,『打倒伊藤』に燃えてレースを展開してくるものと期待されます。また,新たなチームへの移籍組,ST600クラスチャンピオン安田毅史に代表されるステップアップ組など,ライダーの入れ替わりも行われているだけに,新たなヒーローの誕生も期待されます。
 その他のクラスとしては,ST600クラスにやはり注目が集まります。こちらもJSB1000クラスと同様に各社からマシンが投入されていますし,エントリーするマシンの数も年々増えていき,予選落ちが毎回のように出るくらいとなっています。250ccクラスからのステップアップ組もあり,さらに混迷が予想されます。
 2サイクルマシンで争われる250ccと125ccクラスですが,250ccに関しては,残念ながらここ数年の間で縮小傾向となってきています。今シーズンも,他のクラスやカテゴリーにステップアップしたライダーがいて,その動きに拍車がかかってきたのも事実です。環境問題から4サイクルエンジンに移行するという流れができてきていますが,その流れをもろに受けてしまっているのがこのクラスかもしれません。ただ,世界最高峰のMotoGPクラスは,今シーズンから800ccエンジンとなりました。排気量が落ちた分コーナリングスピードが要求されるようになりましたが,それを得意としているのが中量級出身者のライダー,つまりこの250cc出身者となりますので,今後また新たな展開が起きるかもしれません。125ccクラスは,有力なヤングライダーが数多く出現してきました。ベテランもまだまだ健在であるだけに,両者が入り乱れたレースが,今年も展開することが期待されます。なお,昨シーズンから,4サイクル単気筒250ccエンジンを搭載するGP−MONOクラスも正式開催されました。昨年までは,ベースとなるマシンがありませんでしたが,いくつかのコンストラクターが独自に開発したマシンがデリバリーされるようになりましたので,入門クラスとしてさらに発展していくかもしれません。
 今シーズンも,レース数が全部で7戦と,国内最高峰としては何とも寂しい開催数です。世界的に見ると,MotoGPは年々注目の度合いが増していますが,モータースポーツ後進国の日本は,バブルの頃を絶頂期にして,とりわけ2輪レースが年々衰退してきています。ロードレース専門誌『サイクルサウンズ』が昨年をもって休刊となったのも,この衰退による販売部数減少によるもののようです。関係者の努力はもちろん,私たちモータースポーツファンも,どんどんサーキットに足を運び,着実に盛り上げていきましょう。
     
《レーススケジュール》
決勝日 大    会 サ ー キ ッ ト
 4月 1日 第1戦 スーパーバイクレースinもてぎ ツインリンクもてぎ
 4月15日 第2戦 鈴鹿2&4レース 鈴鹿(JSB1000クラスのみ開催)
 5月13日 第3戦 スーパーバイクレースin筑波 筑波
 5月27日 第4戦 スーパーバイクレースin九州 オートポリス
 8月26日 第5戦 スーパーバイクレースinSUGO スポーツランドSUGO
 9月30日 第6戦 スーパーバイクレースin岡山 岡山国際
10月21日 第7戦 第39回MFJ−GP 鈴鹿
     
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