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竹と歴史(熊手の由来) |
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縄文時代より生活の必需品として利用されてきた竹は、
その素材の特性から多くの用途に、様々な人々の手を介して
活かされ育まれてきました。
いわば、いのちとこころの結晶として日本の生活舞台の歴史を
古くから支えてきたといえるでしょう。
別府竹細工の歴史は、別府温泉市によると室町時代に始まり、
大友宗麟の時代(1536-1587)には専門の竹細工市が府内や別府で
営業を始め、この時代に竹熊手や竹ホーキも製造されたと記しています。
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竹といのち |
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竹は空洞の節をもつ神秘的な植物です。
親竹の地下茎から生まれてわずか2〜3ヶ月で成長をとげます。
その後の養分は子孫の育成のために蓄え一族の繁栄に備えます。
一本の竹のいのちは約20年ですが、新しい地下茎を伸ばすことで
若竹を生み育て永遠の竹林を育てるのです。
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竹と歴史(熊手の由来) |
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竹は地球上に広く自生しています。とくに日本、中国本土、台湾など
東南アジア諸国、さらにアフリカ、南アメリカに多く存在しています。
竹の種類は約600種といわれていますが、もっとなじみの深いものは
日本と中国の温暖な地で育つマダケとモウソウダケです。
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