下へスクロールして
ご覧ください。
頂上からの嘉麻平野
古処山、歴訪
水舟
左上の白く削られているのが香春岳、写真中央の小高い山が益富城です。 (黒田武士・母里太兵衛の山城)この日は快晴でしたが、風がまったく無く、霞みが盆地にいつまでも残り、少し見渡しの悪い日でした。
山頂は石灰石の岩場で阿蘇山、久留米方面に耳納連山、北九州方面に青春の門の香春岳、博多方面には三郡山などが観わたせます。
古処山頂
古処山は福岡県のほぼ中央の嘉穂町と甘木市の両町を隔てる様に連なっている 860mの山です。 ( この地図では福岡県と書いてある下に位置します )
2002年11月に上映された山田洋次監督、原作、藤沢周平氏の 「 たそがれ清衛兵 」 作品も日本時代劇のすばらしいものでした。
NHKで新日本紀行の音楽を担当されていた富田勲氏の音楽、効果音もよく、真田広之、宮沢りえ、小林捻侍、二人の子供達の演技も良く、四季折々の風景や小太刀による果たし合いも、真にせまるものでした。
行程は登りが写真を撮ったり、物観で3時間、北側の斜面を登るので、日陰で木立も多く、夏場も涼しく、
清流が流れ、水には事欠きません。 昼食と日向ぼっこの昼寝に1時間半、下りは2時間で、後、秋月で散策でした。
アイコンの下線の文章をクリックすれば山岳レポートの目次へもどります。
古処連峰
左より、馬見山、屏山、右の一番低い山が古処山
母里太兵衛の山城・益富城城より
嘉麻平野と古処連邦を望む。
追加
古処山一帯は昔からUFOがたびたび出没する処で有名です。
私も目撃したことがあるので、その事についてエピソード(未知との遭遇・日本のピラミッド)のページとして載せています。
一旦、山岳レポートに戻り、さらにトップページに戻ってからからエピソードのページから(未知との遭遇・日本のピラミッド)閲覧ください。
ジョージ・ルーカス監督がこの「隠し砦の三悪人」をモデルに「スターウォーズ」を製作し事と、古処山一帯にUFOが出没していた事に偶然ではない、強いフォースを感じますね。
明治4年の廃藩置県制により、秋月城は250年の歴史を終えるのですが、明治政府に反する士族が今一度激しく燃え上がり、各地で乱が起こります。
秋月の乱もそれで、1876年、明治9年10月27日より激戦が一ヶ月間つづきます。
この様な、歴史の事件を基に、トム・クル−ズ主演の映画「ラスト・サムライ」が2003年11月に上映されたので、すぐに観にいきました。
トム・クル−ズ、渡辺謙、真田広之ら又その他の俳優さんも、武士道、サムライ魂を演じてすばらしい映画でした。
日本の四季の風景も良く、見ごたえのある映画でした。
日本人監督による、重い硬派の本格時代劇を製作してほしいですね。
私の母校の校歌にも唄われている古処山へ、久しぶりに家内と登ってきました。
歌詞は 古処連峰の雲白く 輝く希望、 大空に
久遠の理想極めゆく 燦たり学舎 我らが母校 ………と以下つづくのです。
北へ向かって登れば、八丁峠、南へ下って行けば秋月へ向かいます。 途中のだんご庵は渓流の上に板張りの座敷が設けられ、秋月名物、葛餅、だんご汁、鮎の塩焼き、 そうめん流しと四季折々の食べ物がたのしめます。
昔のままの姿を残しています。 長屋の様に長く造られて、その由来からこう呼ばれています。 城内にある資料館には黒田藩の甲冑、美術品などが展示されています。
山頂より少し下った所にあり、岩の間から出る水源となっています。(映画では水源の泉に軍資金を隠します)昔は水量が多く、砦の飲料水として大事にされたようです。
戦に敗れ、秋月藩、世継ぎの雪姫(上原美佐)を隠す、大将隠し(隠し砦)、軍資金を隠した 水舟(水飲み場)、馬を隠しておく 馬攻場、槍の名手で 侍大将 (黒田武士、母里太兵衛と重ねたのか)である真壁 六朗太(三船敏郎) と 田所 兵衛(藤田進)の対決と、映画の場面を思い起しながら嘉穂町の千手口から、秋月城へと向かったしだいです。 黒澤監督も資料や古地図などを調べ観て、脚本を考えながら、この地を訪れていたのかも知れません。 映画の終わりの方には馬見山、屏山、古処山と古処連山に似せた山並みが映しだされます。
山頂よりの
屏山(手前)と馬見山
古処山は秋月藩の隠し砦 (大将隠し)の山城がある山で、黒澤明監督が秋月城や大将隠しなどの史跡を基に 「 隠し砦の三悪人 」 を脚本し、映画化されたと思われます。
ストーリーの面白さからも,ジョージ、ルーカス監督が黒澤監督の許しを得て、「 スターウオ−ズ 」 を製作したほどです。 山を登るごとに、史跡と映画の画面が一致してきます。 映画やビデオで二つの作品を見比べ、この山を登ると面白いと思われます。 それに、私の祖先が秋月藩で、屋敷跡の古地図も資料館に保存されている関係で(何度か観ていますが)登山がてら、久しぶりの里帰り、ルーツの旅でした。 又、登山口の嘉穂町には黒田節(黒田武士)で有名な母里太兵衛の山城、益富城もあります。
トップページへ一旦もどり他のジャンルをご覧ください
東が東京大学、本郷の赤門ならば、西の秋月、黒門と呼ばれています。 春は桜の並木が門まで続き秋は紅葉と1年を通じて観光客が絶えません。
紅葉を観るには時期的に遅かったのですが城内の黒門近くにあるこのもみじの木だけは威風堂々と色をなし葉を落とさず観光客の目を奪っていました。
旧秋月街
秋月城、長屋門
屏山、馬見山と縦走する
ことが出来、焼き物の里、
小石原村へと向かいます
天然の岩場の横穴を利用して造られた砦、 以前は中まで入られたのですが、今は壊れ入り口が塞がれ、危険防止のため入れません。
以前はもっと大きかったのでが、林道が出来、石の重みで、その路肩が崩れ、長さも半分程度になっています。 高橋克彦氏の「竜の柩 」は日本版インデイ、ジョーズで日本の史跡を解き明かしていくスリル、サスペンス、
スパイの面白い小説で、道祖神の事も書かれています。
修験僧の山の名残で小さなお寺です。 民家の歩道で登山道がわかり難いので民家に聞いてからのが良いでしょう。
千手部落のはずれ小高い丘の上にあります。 この神社の前の道をいくと遠回りになりますし、登山道でなく林道です。
千手八幡宮
曹洞宗寺前の案内板
道祖神の源
大将隠し(隠し砦)
画像はすべて、クリックすれば拡大します。 小さく戻すには 拡大画像左上の ← をクリックしてください。
今回、たどった日時とコース、 2002年11月24日(日)
千手バス停 → 千手八幡宮 → 曹洞宗寺前 → 道祖神跡 → 大将隠し → 古処山頂
古処山頂 → 水舟 → 牛厳 → 林道 → 旧秋月街道 → だんご庵 → 九州自然歩道 → 秋月
秋月城、黒門
城内の大もみじ