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                                                 県民の願いや声を県政に 原田孝司

原田孝司ホームベージ


あけましておめでとうございます
 皆様方におかれましては、健やかに新年を迎えられましたことを心からお慶び申し上げます。
 旧年中は、私のHPを閲覧していただき心から感謝申し上げます。本年も、できる限り更新していきたいと考えています。本年もよろしくお願いいたします。

教育と「費用対効果」
~私の学力観~
 「費用対効果」、この言葉は議会の審議でもよく出てくる言葉です。この「費用対効果」という言葉を初めて耳にしたのは、議員になる前で教職員をしていたときですから、今からもう10年以上も前になります。別府市役所で行われた別府市教育委員会主催の教育施策推進の会議のときでした。私は現場の教職員の代表の一人として会議に参加していました。
 会の議長を務めていた教育長が、教育次長にある教育施策について意見を求めたときのことです。教育長は教職員出身の方、教育次長は市長部局から出向されていた方でした。
 教育長の指名で発言した教育次長は、「費用対効果に疑問があります」と言われました。会議には校長や教頭、多くの教職員がいましたが、みんなちょっと驚いた様子でした。「費用対効果」は、「支出した費用によって得られる成果」ということですが、教職員にとって言葉が初めてだけではなく、教育現場にはそういった考え方が無かったから驚いたのと思います。
 教育長も会場のそんな雰囲気を感じ、「『費用対効果』と言う言葉はみなさん方、あまりなじみが無いと思います。しかしながら、教育行政という立場で限られた予算の中で様々な施策を執行する時にとても重要な考え方です。『費用対効果』という視点も忘れないで、成果と課題の分析をしていただきたい。」とうまくまとめられました。

 そのときに、大学での教育学の講義のことを思い出しました。講義をされていた教授は、「明日、改修工事が行われる校舎の廊下に穴が空いていたらどうするか」と私たち学生に問いかけました。
 指名された私は「とりあえず、今日は気をつけるように子どもたちに指導します。そして、穴が空いた箇所に危険を示すポールを立てておきます。」と答えました。すると教授は、「原田くん、それは違うね。明日、改修を行う校舎でも穴が空いていれば、子どもたちにとって危険だ。だから、今すぐに修繕すべきだ。それが教育だと考えるし、君たちにもそんな先生になってほしい。明日、工事をするから今日は修繕しないというのは、効率性を重視する行政の考え方だよ。」と言われました。
 心の中で「そうは言っても…」と思いながらも、反論するとややこしくなりそうだったので反論しないまま講義は終わりました。でも、教授のその考えに納得していなかったので、ずっと覚えていた訳です。

 しかしながら、大学を卒業して、教育現場で子どもたちと向き合っている中で、教授の言葉は、時を経るごとに私の胸にずっしり突き刺ってきました。つまりは、「子どもの立場を一番に考えることが教育である」ということを教授は言いたかったのだと理解したからです。
 もちろん限られた教育予算の中で、最大の成果を求めることは重要だと思います。しかし、教育の成果というものには、すぐに成果の出るものもあれば、すぐに成果の出ないものもあります。すぐに成果の出るものだけを追求していけば、教育はゆがめられるのではないかと考えています。

 今、県議会の中で「学力テスト」のことがよく出てきます。教育現場で頑張っている仲間のみんなは誰もが、「『「学力テスト』の結果(成績)を上げようと思ったら、類似問題のドリルを繰り返しさせれば確実に上がる」と言います。実際に大分県では、学力テストの前に約83%の学校で類似問題のドリル学習が行われていると報告されています。
 誤解をしてほしくないので言っておきますが、私は練習問題を繰り返しさせることやドリルを使用することを否定しているわけではありません。基礎的な学習を定着させるためには必要なことだと考えていますし、教職員をしていた頃、私もそういう指導も徹底してきました。(ただ、私の場合、算数の文章問題は必ず漫画『ドラゴンボールZ』のカットを貼って楽しくする工夫をしていました。このことは、いまだに教え子たちから「先生の宿題は楽しかった」と言ってくれています。懐かしい自慢話ですが…)

 子どもに本当につけさせたい力、言い換えれば真の「学力」というものは、繰り返しドリルをさせて身につくものではありません。家庭や学校や社会の中で、成功や失敗を繰り返しながら学び身につくものだと思います。子どもに本当につけさせたい力は、すぐに結果や成果が出るものではないと考えています。

 教職員を退職して、教育問題を客観的に見る機会も多くなったのですが、あらためて考えると、「真の『学力』は、極論を言えば『生き方』を学ぶこと」ではないかと思います。子どもたちは、担任だけではなく、好きな友だち、嫌いな友だち、どちらでもない友だち、家族、近所の方々、全ての人から多くのことを学びます。そして、多くの関わりから、自分の生き方を築いていきます。それが真の「学力」であり、「生き方」を学ぶこと、別の言い方をすれば「生きる力」ではないかと考えています。

 今、教育行政が「学力テスト」の結果を偏重していることに多くの疑問を感じています。「費用対効果」を「学力テスト」で計るのであれば、廊下の穴に落ちた子どもは見過ごされるような気がしてなりません。
 稚拙ではありますが、年の初めに、私の学力観を述べさせていただきました。


          2018年 1月 1日
               大分県議会議員 原 田 孝 司

 最終更新日 2018年 1月14日




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