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大分合同新聞
( 平成15年12月13日朝刊)
別府市の別府発達医療センターに入所している魚返利明君(16)=別府養護学校高等部1年=が、 中国・香港で開催される第一回フェスピックユース大会に、車いす陸上競技の日本代表として出場する。 車いす陸上を始めて、わずか一年半足らずで国際舞台へ挑む魚返君。大分市の陸上競技場で練習を共 にした大先輩の花岡伸和選手(東京都)らからもエールを送られ「精いっぱい頑張りたい」と静かな闘志を 燃やしている。
別府養護学校の魚返君
車いす陸上 初の代表
香港フェスピックユース大会
大会は将来を担う選手の発掘などを目的に、南太平洋、アジア地域の国で構成するフェスピック連盟が 新しく創設した。23日から27日まで開かれ、16ヶ国から障害のある12歳から19歳までの314 人が出場する。国内からは、魚返君を含めて陸上、水泳などに29人が参加する。県内からはただ一人 の出場。
二分脊椎(せきつい)症という病気治療のため、2002年4月に同センターに入所した魚返君は、先輩や 指導員の勧めで車いすマラソンの練習に取り組むようになった。同年12月、
初めて出場した 東京車いすマラソン大会の5キロの部で、大会新記録の好成績で優勝。
ことし7月に神奈川県であった 大会のハーフマラソンでも、55分04秒の自己ベストの走りをした。
ユース大会には、これまでの成績が認められて出場権を得た。陸上の400、800、1500メートル の3種目に出る。「これまで長距離が中心だったので、短距離は初挑戦。まずは予選突破」と魚返君。
いつも二人三脚で練習に取り組んでいる同センターの加藤和恵・理学療法士は「練習場では、ホンダアスリートの 廣道純選手をはじめ、多くの先輩たちがアドバイスしてくれ、温かく見守ってくれている。気負わず頑張ってほしい」と 応援している。
フェスピック
南太平洋、アジア地域を対象に、障害者スポーツの普及、障害者の社会参加促進を目的とした大会。
太陽の家を創設した故中村裕博士の呼び掛けで1975年に大分県で初開催。以後、4年に1回、開かれている。 2006年に第9回大会がマレーシアのクアラルンプールで開かれる。
(文章は「大分合同新聞 平成15年12月13日朝刊」に掲載されたものをそのまま引用しています。)