

平成16年12月1日発行 第28号
Q:食事の際どのような姿勢で食べさせるのがよいのでしょうか?
A:摂食場面では体位が大変重要です。特に嚥下に問題のない人は食べ慣れた姿勢が一番良いと思われま
す。しかし、食物の取り込みや送り込みが上手にできない、むせがひどい場合などは次の方法をお勧めし
ます。(以下、臥位での場合について)
@ 体は30度〜45度起こした姿勢をとる
A 頸部(頭部)を前屈させる
体を起こすことが困難な場合は、頸部(頭部)だけでも起こすようにし、舌と床面が平行になるよう心が
けてください。頸部を前屈することで、頸部の前に集まっている嚥下筋がリラックスして有効に嚥下に利
用されるようになります。
Q:上手に食事をとれるようになるためにはどのような訓練がありますか?
A:食事訓練方法には、@食物を用いない基礎訓練(間接的訓練)、A食物を用いる摂食訓練(直接的訓
練)の二つがあります。摂食訓練とは、姿勢や食形態、食器などの工夫を行いながら実際に食事の場面で
練習することをいいます。しかし、食事訓練イコール直接的訓練のように思われがちですが、それ以外に
大切な要素として、頚がしっかりとすわる、お座りがとれる、口遊び・玩具なめ・指しゃぶり、発声・声
を出して笑う、表情の変化があること等が食物を上手に食べる事に繋がっているのです。笑うことは顔の
筋肉を発達させ、口の動きもよくなります。直接的な訓練はもちろんですが、何気ない遊びや行動などに
も注目していくことが大切です。
食事が上手に食べられるようになるまでには時間がかかります。気長に取り組み、リラックスした環境
で食事が出来るよう心がけていきましょう。
(作業療法士 中村 夕子)