平成16年12月1日発行 第28号


保育から テレビとの上手なつきあい方について


皆さんのご家庭では、一日どれくらいテレビがついていますか?子どもさんは、一日どのくらいテレビを見 ていますか?

 私達の生活の中でテレビは、なくてはならないもののひとつになっていますが、幼児期の子どもさんには、 利用の仕方に配慮が必要となります。日本小児学会の調査では、テレビの見過ぎは乳幼児期の言語発達に影 響をもたらすという調査結果がでました。そこで今回はテレビとの上手なつきあい方を考えていきたいと思います。


*テレビをみる時間を決め、つけっぱなしはしない。(ON、OFFをはっきりさせる)

親子や兄弟と一緒に、好きな幼児番組をみながら、歌ったり、体を動かしたり、楽しい時間を共有するこ とは、とても大事なことだと思います。また、子どもさんによっては、幼児向けのしつけビデオが、手洗い や着替え等に対する意識のきっかけになったといわれる人もいます。このように、利点もたしかにあります。 しかし、一日の殆どがテレビやビデオがつけっぱなしで、ダラダラ見ているというのは少し考えなければな りません。なぜなら、テレビからは絶えずたくさんの音や声が溢れていて、それを無意識に聞き流している ことが多いからです。集団生活を始めた時に、いくら「きちんと話をききましょう!」と教えても、間に合 わないかもしれません。

*食事時間はテレビを消しましょう。

お母さんがご飯を食べさせながら、「これハンバーグだよ。おいしいね−!」と声かけしても、テレビを見て いて知らん顔ということはありませんか?又、自分で食べる練習をしているけれど、テレビが気になって、手 元を見ずにこぼしてしまうことはよくあります。子どもは、大人のように「食べること」「テレビを見ること」 を同時にこなすことはできません。出来るだけ、刺激の少ない中で、しっかりおいしく食べる習慣を作ってあ げたいですね。そして、食事時間は家族が向きあえる大事な時間です。楽しい会話の中から、生きた言葉をた くさん学ぶことが出来ると思います。

*テレビは子どもの自由にせず、親がコントロールする。

「テレビが大好きで、消したら大泣きするのでずっとつけてます・・・。」という悩みをよく聞きます。幼 児期は、モノの程度やことの良し悪しを日々の経験の中で学ばせていかなければなりません。「いいことは いい。ダメなものはダメ。」ということはしっかり伝えていきたいですね。始めは、激しく泣いたりするか もしれませんが、大人は毅然とした態度で接してください。そしてその後は、他の好きな遊びを一緒にする 心のフォローは忘れずにしてあげてください。このような我慢をする経験が、のちの集団生活の中で自分の 気持ちをコントロールする力となっていきます。


 最後になりましたが、子どもさんにとってテレビよりもなによりも「ナマ身の人との関わり」の中で心や 体、言葉が発達していきます。テレビに頼りすぎず、上手にテレビを使いこなしていけるといいですね。

(こじか園 宮本)