学童用
書道セット

 毛筆道具について・・・
大筆・小筆
「筆」の種類は、太さ・長さ・材質により、様々な種類の筆に分かれます。
小学生の書写は楷書を主に学ぶので、「穂」が長すぎず、柔すぎない「剛毛筆」や「兼毛筆」を選ぶと書きやすいでしょう。
中学校では楷書〜行書を学びますが、小学生同様、「剛毛筆」や「兼毛筆」が使いやすいと思います。
高校では様々な書体の古典を学ぶようになるので、「剛毛筆」や「兼毛筆」以外にも、その書体に応じて「柔毛筆」を使いこなせると、深みのある豊潤な表現が出せるようになります。
半紙制作の名前書きの小筆を選ぶ際は、毛数が多く太いもの、穂先だけが細くなっているものは書き辛いので、「筆」の腹から穂先にかけて細めのものを選ぶと使いやすいと思います。
学校書写では安すぎるものはさけ、大筆は1000円程度、小筆は400円前後のものをお勧めします。

    ※筆のお手入れ方法も参考にしてみて下さい。
固形墨・液体墨
固形墨の種類は「円形墨」「方形墨」「楕円形墨」「小判型墨」「円形墨」「長方形墨」「多角柱墨」「魚形墨」「琴形墨」など多種多様な種類があります。
原料により、油煙墨の茶系・青墨(松煙墨)の青系があります。
学校書写においては、学校などで購入する書道セットに含まれる「固形墨」で十分です。
液体墨(墨液)も固形墨同様、茶系と青系などがあります。
最近では、服についても洗えばとれるような液体墨もあるようですが、制作するにおいて墨が薄く、滲んだような線しか出ず、良い作品には仕上がりません。
学校書写では、300円程度のものをお勧めします。

硯の種類は様々な形がありますが、墨を入れる「硯池」と、筆を均す「陸」の割合が1:2ほどの「羅紋硯」が一般的に使用しやすいと思います。
最近の書道セットに含まれる硯にはプラスチックのものもありますが、液体墨を主に使用する学校書写では十分です。
半紙
紙の種類も数多くの種類があります。
作品の仕上がり後、文字の部分が突っ張っるものはさけ、書体に応じて使い分けると良いでしょう。
墨の濃淡や筆の浸け方により異なりますが、学校書写では、滲みすぎる作品や線質の悪い作品は評価が下がるので、ペラペラに薄くツルツルしすぎた紙はさけるようにした方が良いでしょう。
反対に、古典の作品では、濃淡や滲みが作品の一部となります。
下敷き
書道セットの中に下敷きも入っていると思いますが、中には、吸収が悪く、ペラペラに薄いものなど、制作の際に大変使い辛い下敷きがあるようです。
3mm程度の厚さの下敷きが制作しやすいと思います。
片付けの際、折りたたんで収納すると下敷きに折り目が付き、制作の際書き辛くなりますので、筆巻きなどに巻いて収納するようにしましょう。
書道バックについて・・・
最近の書道バックは可愛くオシャレになり、コンパクト化してきていますので、片付けの際、なかなかカバンに入りきれないようです。
当教室では、各月に渡す本などあった時には、カバンに入らず持ちにくそぅに手で持ち帰っているのをよく目にします。
書道カバンより少し大きめの手提げバックがあれば、道具などを全て収納する事が出来ますので助かると思います。
  ・本塾では基本的に道具の貸し出しはしていません。
  ・道具は各自用意して来て下さい。
  ・道具は学校で使用している物で十分ですので、新たに買う
   必要はありません。

   特に毛筆に置いては、道具の出し入れまでも大切な作業として各自
   で行っていますが、毛筆を始めて間もない低学年の生徒は、一緒に
   準備・片付けをしています。
※各種道具は教室の方でも用意していますので、必要な際は申し付け下さい。